春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

ブドウの生育に賭ける

2016-05-26 11:26:00 | 晴耕雨読
5月もいよいよ後半になり、
日中は30℃を越える日も、あり、暑くなってきた。
ゴールデンウィーク以来好天続きで、降雨の日も少なくブドウ様
に取っては有り難い日和続きではなかろうか。
2週間前に、当ブログでも書いたように「めしべ」を核に5本の
おしべが外周部を囲むように付い ている、開花状態であった。
その、細い針金のような「おしべ」が何処か飛んで行ってしまった。
宇宙基地から、飛び立った、弾頭は周辺の附属設備と分離し、
群れをなして宇宙空間に向かって行く、ようである。
但し、弾頭は生き残りを賭けた生存競争の世界であり、エリートのみ
生き残り、それ以外は自然に堕ちてしまう。
<群れなす、軍団の姿>

<逞しく、育った房>

写真の房は比較的に密生度合いが高いが、中には半分以上堕ちて
しまいやせ衰えた惨めな房もある。
プロの世界ではこうした密生度合いの高い、エリートのみ活かし、
育ちの悪いものは容赦なく落としてしまい、生き残ったものだけ
を手塩をかけて育てていく。

その弾頭部分の残った「めしべ」が、見ろ見る大きくなり、
ぶどうの房の原型になる。
その成長の証が葉っぱである。今のところ禁に侵されず、順調に
育っている。菌がつくと、その部分が黄色に変色し、どんどん
拡がっていく。
その菌も生まれ難いのもこの好天続きが、幸いしているようで
ある。

この房の垂れ具合に棚から下向きに、成長させる。
所が、全部が全部、棚下になるとは限らない。
枝の成育過程で天衣無縫に棚より遥か高いところに目指す、無
法者もかなりいる。
こう言う輩は強制的に枝を補導(誘引)させ、身勝手な成育を
矯正させる。
この矯正が中々難しい。相手は生き物、騙し騙しやらないと
、無理きり曲げてしまうと、目の前でポキリと折れてしまう。
折角、ここまで育てたのに、折れた枝の先は生命力が耐え、
無残にも目の前で成仏してしまう。
<ブドウ様に不気味な魔の手がかかる『ごめん』>


<うなだれ成仏した哀れな姿>

翌日、繋ぎあわせもままならず、蘇生出来ず、首うなだれた
姿に無慈悲なことをしてしまったと反省をこめ
『摩訶般若波羅密多心経(まかはんにゃ 、はらみったしんきょう)』
『ん~ん、未熟さ故、』判っていながら、またやってしまった。
合掌

ブドウの開花、その神秘な世界

2016-05-12 15:29:00 | 晴耕雨読
小さな棚であるが厳冬期には何も無かった所に、枝に芽が吹き、
葉っぱが育ち、ブドウの房の生成過程にある今が日に日に変
わっていく。
その様子を確かめる今は日参して、棚通いである。
猛烈な樹勢に好き勝手に伸びて行くので、枝の誘引をしないと
枝が重なってしまい、葉っぱが密生してしまう。
ある程度柔軟性があるので、強制的に誘引出来るが、無理切り
曲げると実が付く、成長過程にある大事な枝をポキンと折って
しまう。
一旦折れてしまうと、もう、殆ど蘇生は効かず、たちまち萎び
れる姿になんて事したのだと自責の念にとらわれる。
そんな生き残り、逞しく育つ姿に、賭ける。
5月になって、ブドウの花が咲きだした。
と言っても、咲き乱れ、その姿に魅入られることは無く、全く
地味な存在である。

写真は小さい実のように見えたブドウの花房で、花穂(かすい)
と呼ばれている。

これからであるが、頭頂部からちょっと下がった部分から所々
一杯ヒゲが出ており、これが花である。このヒゲが
ある時期になると、出てきて、徐々に広がっていく。ブドウの
花は花弁を持たず、このヒゲの先端にあるメシベとオシベだけ
である。

近寄って、その成育の様子を見てみる。

写真の通り、ツボミは直径2mm長さ3mmくらいの大きさで、頭部
から側面にかけて節目がありピーマンの小さいような形をし
ているものが、複数の単位で群がっている。


次ぎに、閉じられていたツボミの外皮がツボミの基のほう
から剥がれ、被っていた帽子を外すように、外周部に先端
に頭を付けた5本のおしべと、徳利型のめしべが、生成され、
これが開花である。


同じ、開花の状態を別のアングルから捉えて見る。外皮が
剥がれめしべを核に5本のおしべが外周部を囲むように付い
ている。
その姿は地球上から打ち上げられた人工衛星が分離成功し、
地球上を周回する姿に見える。
一方では獲物を前に宇宙人が反り返り、取り囲んでいるなど、
その姿から色々な妄想が膨らんでくる、世界である。
風で揺れるツボミをデジタルズームで、漸く捉えることが出来た。

ようこそ松崎家の世界へ

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