春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

激しい地震と真夜中の恐怖の停電

2022-03-18 13:49:00 | 天災襲う

一昨日深夜、正に日付が変わる時間にTVを見ていたが雨戸がガサガサ音を立ていた。
暫くして、激しい縦揺れの地震が続き、ドスンと家中で音を立て、ただ事ならぬ状況に陥った。
余震が続く中、いきなり停電となり、目の前のTVが消え照明も落ち、真っ暗闇の世界に暗たんとした。

いきなりの変事に如何すれば良いか、咄嗟の判断も付かぬまま手探りで、周囲を触り、自分の位置を確かめながら懐中電灯探しに走ったが、思うにならなかった。
懐中灯が漸く探しあて、今置かれている状況を掴みたく、家の中の落下物など確かめた上、屋外にが出た。
明かりが全く消える中、隣接マンションの非常灯だけが避難路確保のためこうこうと点いていたが真っ暗闇であった。
大事なライフラインの一つ、JR中央線も止まっており広範囲にわたる停電であることが初めて判る。
その時既に0時を回っていたが、突然起きた変事に隣接の家族も外に飛び出し、真っ暗闇の中懐中電灯の微かな明かりを頼りに、様子を伺っていた。早期復旧を願って互いの無事を祈った。、


この停電の成り行きを早く掴むべく、タブレット端末を開いたが、肝心の無線LANが落ちており、ネット情報は遮断されたままであった。
情報の最後の砦、携帯ラジオが唯一外部との繋がりを伝えていた。所が震災地の東北を主体に被害状況を伝えられるが関東地方の停電は発生した旨の報道に留まり、それ以上の情報は全くなかった。
ライフラインの大きな柱の一つ、電気を失った。
大事な情報源であるTV、PCが見えなくなり現在の闇の世界がとても不安であった。
冷蔵庫も冷蔵、冷凍品が満タン状態で、見通しのない復旧に食べ物が痛まないか心配であった。
もうジタバタしてもしょうがないと、興奮冷めやらぬまま横になったが、心配事が駆け巡り眠れなかった。電車の走行音に目が覚まされ、間もなく復電され停電発生後、1時間経っていた。

◇3.11の悪夢が過る
ふと振り返ると、あの悪夢であった3.11の東北地震が2011年の災禍が蘇り、地震発生後の停電が重なる。
当時は書類棚から書籍が落下、電話のターミナルが落っこちた衝撃で「回線断」のエラーが出て原因究明難渋に、電話復旧に約2時間かかった。
当時は昼間で、家族がたまたま都心で足止めをくらい、当日は帰れなかった苦い経験もあったが、今回は真夜中であり、別の恐怖感が募った。

◇停電時間短縮に技術の進化
今、こうして停電が収まり復旧し、詳細が新聞で報じられるた。
東電の管内、福島の広野火力5,6号機(150万キロ)や新仙台火力がトリップし518万キロの電力が、送電網に送れなくなった。
送電網に負荷がかかり、周波数が下がり、其処に繋がり正常な発電機まで自動遮断し更に大規模な停電に繋がる可能性が生まれる。
このため、一部の地域を強制的に停電させる仕組みがああり、それが働いたと言われる。
それにしても、我々が火力に関わった時代は単騎で17.5~35万キロであったことから桁違いに大きい電力の喪失と感じられる。
これに類する事故で北海道ではブラックアウトを起こし復旧に45時間も要しており、今回の停電時間が1時間余りで、技術の進化と経験から生まれた備えとも思える。
こうしたブラックアウトもなく安定した電力が送電網を通じて、我が家にもやってきた。


片隅のろうそくは我が家の必携品である。


◇落ち着かい世の中
世界ではロシアの無茶苦茶なウクライナ侵攻で悲惨な情報が繰り返し報道される中、国内では東北沖地震が繰り返され、落ち着くすべを失い気が休められない中での地震と停電であった。


近くの山道も大雨で益水

2021-08-22 20:14:00 | 天災襲う
我が家の北側一帯は多摩丘陵に取り囲まれ、その丘陵下の住宅地に位置する。



その丘陵がJR中央線の専用軌道に繋がり、住宅地を囲むように壁となっており道が塞がれる。
このため、車の通過が出来ず、迂回するのみで車両が自然と少ない。
崖沿いに自然湧き水が溢れ水路になり、自然の森を形成し、子供たちの格好の水場になっている。
写真で見る住宅地の正面が鬱蒼とした木立に包まれ、道路の先の石垣沿いに導水路が形成され全体が自然の森となっている。


丘陵を境に丘陵の上側は多摩平住宅地に通じる
更に多摩地域と都心を繋ぐ輸送路となり片側2車線の喧騒の渦にある日野バイパスに繋がる。
八王子、日野へ行くのも、バスが走るため、どうしても多摩平側がらの足掛かりになる。
多摩平の森の一画にショッピングモールイオンが誕生し、買い物の拠点にもなっている。
多摩平に行くには崖沿いを西に遠回りするか、一気に山越えが早くて近い、ので山登りがどうして必須になってくる。

◇山道は
自然の山道、見えない路面に思わぬ切り株、段差の激しい階段、足腰の筋肉劣化ともあって危険が一杯である。
切り株が切り落としの材木が横に並べられ急な勾配の階段となっているので、掴まるところなく、自然と身を庇ってしまう。
ちょっとよろめいても、直ぐにバランスを取り戻せたが、今やそんな余裕もなく、つまずき倒れることも。




鬱蒼とした雑草が道を覆い、蚊が格好な好物を前に待ってましたとばかり襲撃してくる。
そんな山道も生活道路として使わざるを得ない

◇山の登り口で思わぬ益水で立ちふさがる
舗装道路から導水路を跨ぐと、自然の山道に入る。
しかし、ここ数日の大雨で山から湧き出た水の量が半端でなく、排水溝を遥かに超えていた。
『うわ~凄い、水没し、通れない』

導水路に木橋が掛けられ、舗装道路側にコンクリート片が置きならべてあるが、その周辺は完全に水没している。

石畳の上にに辿り着ければ、山側に入れるが、それまではこの水溜まりをじゃぶじゃぶ歩かなければならない。

おっかなびっくり,浸水した水面の中を飛び跳ね何とか石畳に辿りつき、渡り切った。


◇地球温暖化の影響で身近な所まで益水
これも地球温暖化の影響で連日激しい降雨が続いた。
あれから時間が経っているが、降雨で地下に浸水し山を潜る水の流れは時間がかかるが、未だに押し出され、身近な所まで益水が溢れているのである。
地球上の大きな変化をこの湧き水が語っている。


洪水警報発令

2021-08-17 20:57:00 | 天災襲う
連日襲う大雨は留まる事知らず降り続ける。
市内に一時洪水警報まで出たが何とか解除された。
つい、この間までは連日の35度を超える猛暑に、直ぐ隣の八王子では39度を記録し、焼けつくような暑さは居たたまれなかった。
それが一転してこれが冷気を伴い、上空は雲に覆われ、お天道様の姿が見えなくなり、梅雨を思わす降雨が連日続いている。
これは列島を覆う前線が本州付近に停滞し、前線に向かって水蒸気を大量に含んだ暖かく湿った空気が流れ込んでいる。
九州北部、中国地方では記録的な大雨となっている。、
日野市は警戒レベル4相当。降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命に危険が及ぶ土砂
災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況と発表された。
その降り方も、半端でなく、夜来の雨は正にバケツをひっくり返す様な雨音が止むことなく、只事ならぬ状況が、家の中にも伝わってくる。
その雨も、切れ目なく続いたが、ピークをやや超えた時期に、気になる浅川周辺状況を見てきた。

浅川を横断する一番橋の橋上から、上流で周辺を激しく削り落とした跡が泥水となって、満々と川面を覆ている。
川面より一段高い、緑に覆われる川緣がしっかり、守っている。

川岸に沿って走る専用道を上流に向かう。護岸の見通しの効いた位置に川面の自然の風情を楽しめる道で、何時も散策で賑わう道であるが、この天候の最中、全く人の姿が見えない。


満々と満ち溢れた川面が、緩やかに蛇行している。膨らむ川の中央部に上流から運ばれた土砂が堆積され、僅かな陸地となり『中州』となっている。川面から浮島のように草が生え、存在感を示している。
上空は厚い雲と霧に覆われ、現在の天候を象徴するように周辺の建物含め、霞が掛かっている。


静寂な川筋にゴーと響き渡る音が静寂を破り耳から存在感を伝えて居る。コンクリートの堰があり、その石畳の段差から生まれる音が響き渡り、殆ど動きのない世界に、異色を放っている。

川面の水位低下は護岸や橋梁の基礎部分等の河川管理施設にダメージを与え、水面維持が大事な役割を果たしている。
更に水位の低下は各種の用水が取水困難になり、河口部では塩害が発生し、水面維持は利水障害など抑止効果にも繋がっている。
一方では水の勢いを抑えて水質を浄化するなど、自然環境の維持から川岸の草とも併せ水質浄化に繋がり、魚類やそれを捕食する、鳥類の住み処になる

河川管理施設に取水ゲートがあり、取水ゲートに水面計のゲージがあり、水面を監視している。今回のような天候異常での降水量増加からの危急時はゲートの開閉が大事な役割を担っている。


平山橋は橋桁に流れ込んだ雨水がどんどん増え水深が高くなり、水流も益々早くなっている。

2019年の台風で日野橋は支えていた橋桁が、基礎部分をも根こそぎ、はがし地底で擦れてしまい、橋上の路面が損壊し通行禁止になってしまい、復旧に1年以上かかってしまった。
事故が生まれた日野橋は広い川幅も橋下の水路が狭く、その分、流速が早く、橋桁をも動かしててしまった。
ここ平山橋では水路が広く、ゆったり流れている様子が伺えるが、何れにしても、この降雨に関係先の神経を使う場所の一つと思える。

浅川を一番橋から平山橋まで、川筋を歩いてみた。
異常な降水で一早く、影響されるのは周辺から流れ込むこうした河川で、各地で洪水や周辺の土砂崩落事故があちこちで生まれている。
大きな川幅に広がる様にゆったり流れる姿に、どうやら危険領域に陥ることはなさそうと、感じさせられた。


その川筋の一角の淀に、餌を求め、群れなす、さぎの白い鳥がこの大雨の中、普段と同じように餌を求め戯れしっかり、生活する姿が、特に際立って見えた。


遂に日野橋が開通

2020-05-18 21:42:00 | 天災襲う
令和を迎え未曾有の大型台風19号が関東から東北へ駆け抜けて各地に爪痕を残していった。
◇崩れた日野橋
大きく歪んだ路面の崩落事故で駆け付けた係員


道路版の接合部分が明らかに歪んでいる


流れ込んだ雨水がどんどん増え水深が高くなり、水流も益々早くなりそのエネルギーに日野橋を支えていた橋桁が、基礎部分をも根こそぎ、はがし地底で擦れてしまった。
橋桁の移動が、上部の橋の路面が引きずられ、別の橋桁に載せられた路面とずれが生じ、歪んでしまった。
事故当初はさほどさほど感じなかった歪みも時間の経過から鋭角な凹みに変化し被害の甚大さをもの物語っている。

◇橋脚部分の復旧
崩落事故から数か月後

崩落直後橋桁周辺のあの満々としていた水脈は全部抜かれてしまい、水流は別ルートで日野橋を潜り下流側に流れる。
川底が露出し踏み固められ橋桁周辺の姿は大きく変わってしまった。
こうして、周辺の環境が変わり、工事用の大型車両が自由に出入りし、工事環境を生み出している。
問題となったあの巨大な橋桁の上部のコンクリート橋脚部分は工事車両で既に抜き取られ、基礎部分のみ残される。
橋の下をカメラ提げて、歩いたが、周辺はかっては水中の中であったことから、周辺が大きく変わっていることが、身をもって体感する。

抜けた旧橋桁を跨ぐように、既存よりも長い真新しい道路板が既存の橋脚に掛けられ、これまで不通であった路面に当たり前のように車両が走行出来る本来の姿に戻った。
今回の崩落の主因となった橋桁の基礎部分が,むき出し当時の事故を生々しく語り伝えるている。
こんな大きな基礎が移動してしまう程の水流のエネルギーに改めて脅かされる。
周辺には 水流調整用に河床に敷かれる巨大な岩状の突起状の、コンクリートが大量に鎮座してあった。
クレーン車で吊り上げられた巨大なコンクリートは吊り上げられ、積み木のように組み込まれる形で河床に据えられる。

未だ作業過程にある、大小の重機と掘り起こされた土砂が山積みされ周辺に多数残される。

◇蘇った日野橋
歩道橋の上から立川方面を俯瞰する。

日野橋縁に寄ってみる。

橋上直前にあった物々しいバリゲートが既に撤去され、橋上通過の封鎖は解かれた。
日野から立川側へ、双方向で繋がり,事故以来の閉鎖が漸く解かれ,頻繁な車両の往復に漸く元の姿に戻った。
日野橋の北西側に目を転じると河川敷き越しに、赤色の帯状が横切るが立日橋、その上に並行して走る白色の帯の多摩地域を南北に横断する多摩モノレールと特徴ある二段積みの橋が横切る。
折しも箱型のモノレールがゆっくりと走る世界はおとぎの国の世界であった。
日野橋から目視できる距離に立日橋があり、日野橋が突如の崩落で潰れた折に、多摩川を横断する要路として敢 然で生き残り、遮断された車両が迂回し怒パニックから救ってくれた。

橋桁の工事が完了した暁には水流が再び、元に戻され、治水が行われる。橋および河川敷を含め強靱化が図られ何れ完工されるであろう。

その様子はこちらでも書きました。ご覧ください
台風の爪痕・復旧の日野橋
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日野橋復旧工事も急ピッチ

2020-01-15 21:20:00 | 天災襲う
江戸と甲州地域を結ぶ旅人の道として甲州街道があり、歴史的にも
大事な役割を持ち、現代でも一大物流の輸送路の役割を担っている。
その甲州街道は多摩川を跨ぎ江戸に繋がる、日野橋が令和元年の台
風で崩落し、以来橋は不通になり、周辺は大混乱を起こしている。

立川・日野を結ぶ目と鼻の距離ではあるが、ここを通れないばかり
に、日野橋を挟んで大変遠くなってしまった。
歩いて向こう側に渡ることも出来ず、橋を通じて運行していたバス
も使えなくなってしまった。
それでもどうしても越えなけければならない車両は日野橋の多摩川
越えで遠く迂回するため付近は大渋滞を発生する
など、付近の住民は元より、此処を利用する内外の物流関係も大き
な障害になっている。
早急な復旧を待ち望まれるが、崩落直後は見通しも立たない旨の発
表に事態の深刻さを物語っていた。
しかし、ようやく復旧プランが具体化され、真っ暗闇から、開通を
目指し若干の光が灯された。
どう立て直すか、全面的な橋の架け替えを含め諸案があったと思え
るが、結局、以下の方法が決まったようである。

①現在、水流の真っ只中にある崩落の主因となった橋桁の撤去工事
に水流の流れを変え、橋桁を水流から外し、基礎を含め、工事環境
を整える。巨大な橋桁移動撤去は大型の建設重機の利用は必須で
ある。
②水抜き後、橋桁を撤去する。
③残存する橋桁間に抜けた橋桁を跨ぐように長い道路板を架ける
④水流を元に戻す。
⑤竣工

<水流の中にある、崩落に繋がった橋桁>


<橋桁を外し、外した後に跨ぐように道路板を架ける>

<崩落に繋がった橋桁部分は撤去される>

竣工時期は概ね今年の梅雨時とされ、工事着工後約半年とされている。
こうして、崩落前の姿に立ち戻り、遠かった立川、日野間が結ばれ、
再び元の輸送路が確保される。
それにしても、こんな巨大なコンクリート塊が押し流されるエネル
ギーの凄さを思い知らされる。
流れを逆らう構造物が無くなり、橋下はスムースな流れになり、
台風や天候になど水流に影響されない。
後は新設される長い道路板の強度だけであろうか?
益々厳しくなる環境変化に応える強靱化を見守りたい。


ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/