春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

病院のはしご、再び雑居房

2015-11-25 22:23:00 | もう、あぶないぞ~

酒で梯子はしたことがあるが、此れまでの悪事の祟りからか、
よもやの病院送りに、高尾の山中から市内の病院へ入院の
梯子になってしまった。
目から胃腸糸の内科へ、余りにも文化の違いに、戸惑いなが
らの苦悶の生活であった。手術前後から、点滴の世界、長期
に亙る時の経過から、射し込まれた針の部分は固くなり、膨
らみ、丸で腐り掛かった肉隗のようであった。

◇雑居房で軟禁
廻りは終末期を迎える患者が取り巻き、殆どがベットに張り
付いたまま、憩いの場であるミーテイングルームは何時も、
閑散としている。
三度の食事もベット迄配膳してくれるが、せめて食事だけ
はベットを離れ拘りを持って、ミーテイングルームに運ん
で貰う。所が誰も居ないため粥と大根やにんじんの減塩化
された一汁一菜の貧相な食事に、只、只、生命維持の為に
流し込むだけである。

日の落ちる早い、現在、18時の夕飯は真っ暗ながら、直下
のテニスコートはライトアップされ、落葉の姿に、秋真っ盛
りの風情に目を奪われる。

◇悶絶の渦の中
21:00消灯と全く生活実感から離れた強制執行は苦悶の世界
の始まりである。
呻き声や、夜間の鳴りやまぬ独り言など痴呆性の現れで
あろうか、丸で野戦病院の有り様である。
「お前さんもそろそろ仲間入りだよ」と地獄の世界へ足
を引っ張られるようである。

最初に案内された4人部屋の雑居房は、窓際から離れた奥
の部分に、ベットが当てがわれ、20㎝幅の窓が唯一の外部
との接点で丸で暗室の世界であった。
しかし、隣席が、夜間を含め延々と続く妄想の語りに、堪
り兼ね、部屋変えを申し入れたら、あっさりと受け入れら
れた。部屋の移動があり、何と窓際と言う、願ってもない
ロケーションで、閉塞感から多少解放された。

◇目の前で救急搬送
「ピーポー、ピーポー」何処からか、小さな音が徐々に大
きくなり、ピタリと鳴り止み、救急音が静まり返った部屋
に嫌でも耳に入る。
市民を救う重い役割から、24時間、時を選ばず、救急車両
がやってくる。
週末を前に当房も、二人が出所され、空きのベットが生ま
れ、多少の解放感が生まれたが、救急患者でたちまち埋ま
ってしまう。
その救急患者の一人が搬送される間、担当医の生生しい話
が嫌でもカーテン越しに入り、只事ならぬ状況が伝わって
くる。
肺に穴が開き、萎んでしまい、呼吸困難になり、強制的に
酸素を送り、膨らませ復元させるようである。

ああ~悶絶の世界、娑婆の空気が、愛おしく、感じられる
日々であった。


5階6階が病室、廊下を挟んで南北に部屋が並で居るぶ。
vipな1、2人部屋もあるが大半が4人部屋で大凡200人近くの
患者が収容され何時も満室の状態である。
壁面に沿って、中央が突き出ているが、そのコーナー部分
の5Fの一室が収容され、悶絶していた雑居房であった。

立川マンドリンに魅せられ

2015-11-13 10:42:00 | 舞台・ライブ
紅葉も徐々に色づき更けゆく秋から、初冬への装いへ
慌ただしく駆けめぐる秋の一日である。
ここの所、身に降りかかる、災いに、翻弄され、どうしても
神経がそちらに行ってしまい、鬱陶しい気分が、ついて回る。
病も気からではないが、少しでも、目の前を変えて、気を
紛らすことが必要であった。
折しも、毎年の恒例行事として、立川マンドリンクラブから
定期演奏会演奏会の案内を頂き、久しぶりに生の音に触れ
たく会場に向かう。
<地ビールKAMIKAZEの看板>

演奏場所はJR南武線、西立川駅から近く、線路を挟んで南側
に出る立川市民会館に出る。
その踏み切りの線路脇にKAMIKAZEの奇抜なモニュメントの大
きな怒看板が目につく。
こんな所にと思うが、地ビールを造り、蔵元で味わうことが
出来る。
拘りを持ったオーナの意志で米国人の杜氏が造った地ビール
の名のようである。
KAMIKAZEの呼称の奇縁は果たしてなんだろうか?
呑み助は演奏会とは全く縁の無い、ビールに駆り立てられる。

<立川市民会館>

会場前では既に行列、団塊の世代から、既に現役を退いた
白髪組のオジサンや色鮮やかなかつらのオバサン族が開館前
までの時間に群れをなしている。

加齢と共にいたしかたないが、自前の耳も難聴気味で、出来れ
ば演奏に近いところで、ダイナッミックな玄の響きを直に触れ
たかったが、前の方は既に満席、最終列に近い所しか空いてな
かった。

<演奏者の背後には立川マンドリンクラブの看板とシンプル>

演奏前、人の出入りやら、ざわつく客席の中、演奏を待つ。
演奏の案内と共に、客席の照明が徐々に暗くなり、ステージ
側が、徐々に照明でライトアップされたマンドリンクラブの
皆さんが、清楚な制服で統一された衣装で眩しく、ステージ
一杯に現れる。
騒がしかった場内も自然と静寂となり、演奏前の緊張感が
、会場内が自然と覆われ、音楽会独特の、雰囲気が盛り立て
てくれる。

<熱帯びる40数名の演奏者>

定期演奏会はテーマが定められ、そのテーマに沿って、導入
部分の演目が決まり、今回のテーマは「夢」を追ってゆく。
夢に因んだセミクラシックから、井上陽水の捜し物は
何ですか♪♪・・・♪
で馴染む「夢の中へ」で、爪弾く弦の響きに自然と心地よく
夢の世界に入ってゆく。
二部は北欧フィンランドのカレリア組曲やフィンランド讃え
る賛歌にパーカッションを交えた音に高揚していく。
後半はNHKの朝の連ドラ「マッサン」の主題歌として練り上
げられた「麦の歌」はウィスキー発祥の地、スコットラン
ドに因んだものである。
繰り返し演奏される歌の基調はああ、あの曲かと聞き覚える
メロデーが体の中に自然と浸透する。
力強いスコットランド民謡にスケールの大きさは大合奏に相
応しく魅せられる。

最後はファンタジア九州として、馴染みの「五木の子守歌」
「ひえつき節」など里の風情を思い起こす世界をマンドリン
やギターならではの合奏でエンデイングに繋げる。
日頃の弛まざる練習と合奏コンクールなど、磨かれた成果が
この演奏会に披露される。
<惜しみない拍手の中、終わりの挨拶>

1stマンドリン、2ndマンドリン,マンドラテノール、マンド
ロンチエロが主体で残りがギターとベースで40数名の大演奏
は約2時間余りで、あっと言う間に終わってしまった。

弦の響きの余韻を少し残しながら、既に日が落ち暗くなった
道すがら、帰路に付く


二人目の七五三

2015-11-05 21:49:00 | 家族の絆

清瀬の水天宮さまで、孫娘の七五三の儀式を迎えた。
木立に包まれた静かな境内で、三歳もここであったが、あっと言う間の二回目の儀式である。
「わあ~可愛い」「立派」晴れ着姿に身を固め、その場に向かう、臨とした姿に当人も、多少緊張気味であったが、普段見る、姫の姿が別人のようである。
親馬鹿に非ず、爺馬鹿ちゃんりんはその姿が何よりも嬉しくたまらない。、
帯で体をギュット締められ、足袋に草履姿、玉砂利で敷きつめられた境内を背筋を延ばし、静々と歩む姿は自然とその場の雰囲気に身も心も浸透している。

◇成長の早さに驚き

未だ幼さを残しながらもその艶姿に、成長の節目を迎え、羽ばたいて行く。
幼さい愛しさから、徐々に成長し、嬉しさと一方では自然と離れて行く寂しさが来る感じもしてくる。
生来、人一倍人見知りが激しく、我が家に来た時にも、見知らぬ人と識別され、何時もパパの背中にまとわりつき、暫くは固まっていた。手を差し伸べても、呼応せず泣きじゃくって、納まらず、四苦八苦もした。
時間の経過と共に心開き、漸く、解凍されるまでに時間が掛かったが、懐に飛び込み時には自発的に肩たたきのサービスもするようになった。そんな幼さが、つい昨日のように、思い出される。

◇姪にかっての晴れ姿

因みに姪の5つ違いの年上のお姉さん格の孫娘に5年前にflash backして貰おう。
ん~ん、丸み帯びたほうが良く似て、二人が重なりあう。
横浜、桜木町の伊勢山皇太宮で式を迎えた。
当日の横浜は、よりによって、各国からの要人を迎えた、APECの横浜サミットがあり、横浜は全国から警官が派遣され、非常線が張られる厳戒体制であった。車の移動もままならず、姫は駅からあの紅葉坂の急な坂道を皇太宮までの遠距離を途中で、草履から運動靴に履き替え、歩かされる、苦い想い出もあった。
着飾った姿が別人のよう。駅の通りすがりで、「わあ~可愛い」なんて言われ、身内として、にんまりしたなんてことが、記憶に残る。

二人はそれぞれの家族の思いやりに包まれ、生まれ、育てられてゆく。

◇絵馬に想いを
舞台は再び清瀬の水天宮さまへ
式を終えた姫は抱え込む様に願い事を絵馬に書き、託す。
「かぞくがながいきしますように」と姫なりの温かい思いやりに、笑いの中にも泣かせるせりふであった。
自分の意志で此処まで書くのであろうか?
爺も振り返ってこんな思いやり、子供たちにはなかったなあ~

◇絆

式も終わり、着付けまでする器用なママの元、車の中で着せ変え人形の様に普段着姿にあっと言う間に変身する。格式の重い着物の衣装から解放され、何時もの通り、思い切り弾けた。
成長の証として、色々な言葉が、帰りの車中で、発信される。

「PAPA LOVE」なんて、びっくりするような言葉が発せられる。何処まで判っているのであろうか?
生まれて以来日頃の愛娘に接する育メンの努力が、自然と滲み出て、こんな言葉に返ってくるのでは・・・。PAPAも照れてはいたが、まんざら悪い気はしないであろう。
羨むほど、親子は 太い絆になって繋がっている。
あんな弾けた姫も、緊張の式に疲れたのか、口数も少なくなり、既に電池切れ、静かだなあ~と思ったら、かっての幼い寝顔に返っていた。

やれやれ、これで二人とも終わってしまったか・・・

にわか、車整備士に踊らされ

2015-11-02 11:23:00 | ライフワーク
<動かなくなった車の耳>

乗る車も爺、それを操るのも爺の「老々車」である。
そんな折、助手席側のドアミラーが動かなくなった。
機構部分はしっかり、密閉されたミラーケースの内部で、素人には手の届かない所で、動かなければ交換するしかない。
廻りからは、「テカテカの新車じゃ有るまいし、ドアーミラー動かずとも、固定ミラーで良いじゃないか」と言う意見もあったが、元々動いているものが、動かなくなるのは収まり付かないし、保管のシートカバーが膨らんでしまう。
因みに、当該品について一応、ディラーに聞くと本体、カバーと、これに作業代含めると、約60k円と聞きびっくりした。この先何時まで走るか判らない老車の片耳に、これほどの修理代がかかると、ばかばかしくなってきた。

そこで失敗を恐れながらも「一球入魂」ネットで中古品を取り寄せ、リスク覚悟で 整備士のまねごとをやってしまった。
とは、言うものの全く経験のない素人整備士が果たして出来るのであろうか、目の前の教材に半ば衝動的に解体作業に取りかかった。
無から有、世の中探そうと思うと、ネットと言う便利なツールに親切親爺が沢山いる。難解な分厚いマニュアルを繙くより、手っとり早く動画がリアルに、その様子を伝えている。
プロ、アマチュアを含め、YouTubeの動画配信が幾つかあり、数分間の圧縮された時間に、お師匠さんの手ほどきが確かに参考となる。
一連の作業が流れるように、行っているが、但し、素人撮影だけに限られた情報に総てが伝わっている訳ではない。節目、節目では必ず、自力の思考と判断による、技が必要となってくるのであくまでも参考ガイドと思わないと、必ず落とし穴がある。
<予備実践>
<あ~あ、内総部までばらしてしまった>

ドアーミラの専用ケーブルの脱着や、ミラーの取りつけ、もこの内装部の内側で行われている。
ドアーミラーの着脱は普段見ることが出来ない車の聖域であるドアーの内装を外なければならない。
たかだか、ミラーごときで本格的に大げさな解体の世界に入ってしまったが、これで大きな山を越えた。
そんな予備実践から、もう、怖いものなしで、ミラーの交換の確証を得た。
<ネットから購入>
早速、ネットを通じて、中古品探しであるが、膨大な車種から市場に出回っているミラーの種類の多ささに驚き、正にこの中から探し出すのは「砂上の楼閣」であった。
検索のキーワードから、中古部品 プリメーラ HP11 左ドアミラーが漸く見つかった。価格もデイラーから聞いた価格の1/10の5K円 で、余りの安さに、返って動くのだろうかと言う、疑念が湧いてくる。
提示された情報に一応保証の表記があるが、0ヶ月 /0km と笑ってしまうようなことが書かれている。
まあ、大手の看板を背負った配下の中古品屋で、騙すこともあるまいと、購入手続きし、この中古品に賭けた。
<落とし穴>
調達品が佐賀から発送され、3日後に手元に届いた。逸る気持ちで、取り付けにかかり、一見作業は順調に収まり、ドアーミラーは初期の目的通り、動いた。
これで一見落着であるが、予想もつかない、落とし穴にはまってしまった。
ミラーとは全く関係ない助手席側のパワーウインドウの開閉操作が、動かなくなっってしまった。
その引き金はドアーの内総品を外して行く過程で、一緒に付いていたドアースイッチが外れ、落下してしまい、細かい部品の一部が逸失してしまった。
その代替え品を購入し、取り替えたが、パワーウインドウが一向に反応しなかった。
閉まらぬ窓に、防犯上、駐車出来ず、雨が降れば雨水の洗礼になり、閉まらぬ話しになってしまう。(笑えない、(^0^*))
最早此れまでと観念し、完結させたかった自力更生は諦めた。
パワーウンドウが開いたままのオープンカーで、思い切り寒風も浴び、元より熱くなった頭を冷し結局、駆け込み寺のデイラーに、救いの手を差し伸べた。
デイラーもパワーウインドウのモーターを変えたり、原因究明に時間がかかったようであるが、結局運転席側のメインスイッチの一部が壊れていることが判明した。
<老車走る>
プロでも苦戦した状況に怒素人の整備士に及ぶものではなかった。
散々苦労した結果であったが、報われず、高い代償が付いて廻った。
<入魂されたミラー>

傷だらけの車で近くの買い物に日野バイパスを、疾走する。運転席から、リモコンスイッチでミラーの繰り返し操作し、入魂された動きに、ささやかな喜びを感じた。
自力更生出来なかッた悔しさに、喜びも、中途半端であったが、整備士、そんな甘いものじゃないぞと身をもって体感した。
金さえ出せば、簡単に新しい物が手に入る物余りの時代に、敢えて逆らい、老車を走らされる
苦闘の様子はこちらで紹介してます。
ドアミラー交換に挑戦

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/