春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

「『風速45M』台風の爪痕」その2

2018-10-31 16:00:00 | 天災襲う

住まいの環境はJR中央線が東西を走り、それを跨ぐように高さ10数M余りの段丘地帯が壁のようになって延々と繋がっている。住宅地の上を樹林帯が延々と繋がっている。
地形的には段丘部分が壁になって、台風がもろに当たり、風速45M/Sのエネルギーが樹木を倒していった。
その壁となる、丘陵地帯の広大な緑地の散策路で自然と触れ合える環境にある。森林伝いに写真の左手が先に災禍を紹介した「黒川公園」 である。その森林地帯が繋がる、右手が『神明野鳥の森公園』である。
両方とも名前が公園であるが、「黒川公園」 は段丘の上下を結ぶ 生活道路でもあり、倒木に被害は素早く修復された。 一方『神明野鳥の森公園』は名前の如く、自然を楽しむ散策専用で趣の異なる二つの公園で、後者の神明側はかなり放置され、公園内部が荒れていた。



見通しのきいた頂部からの慧眼である。
足元は鬱蒼とした森が、神明野鳥の森公園である。
直ぐ真下がJR中央線で、折しも車両が走り抜けていた。専用軌道を含め西側は開け、住宅地で埋まり、豊田駅周辺の高層ビル更にその先は遥か彼方は奥多摩の山が見える。
その段丘地帯は斜面となり樹木が覆われ、散策路など鳥のさえずりの中、自然を確かめられる、素敵な場所である。
西側には遮る物が何一つ無く、台風が来た時はそのエネルギーがもろに壁に相当する段丘に当たり、樹木をなぎ倒し駆け抜けていった。

◇藪の中に突入

下が散策路で、一方の公園の出入り口付近になっている。台風の災禍から、散策路が荒れていることもあって人の出入りが少ないため膝を没するほど雑草が生い茂っていた。
繁みの突入にかなりの勇気がいるが、僅かな人の踏み跡を探しながら、恐る恐る足場を確かめ奥に進む。
これが散策路と思えるほど、深い繁みの中、行くも戻るも地獄、ただただ前進あるのみであった。
膝を没する雑草の世界、なりふり構わずの、繁み突入は、膝下には無数のもみ殻状の有り難くないお土産を大量に頂き、帰ってきた。

散策路は横倒しのコナラ他の木を避け、樹木の脇を通り、アップダウンあり、左右に曲がる変化に飛んだ森の中、自然の中にある。
段丘の中、緩やかな傾斜面を歩むが、踏み跡をしっかり確かめられ、雑草の世界から、解放され、散策路らしい姿にほっとさせられる。

◇巨木の根こそぎ倒壊



散策路を進むと巨大なコナラの木が根こそぎ倒れている姿に遭遇しその姿に驚かされる。土中にあった根っこの部分が、そっくり掘りおこされように地表にむき出しになっている。
その大きさは身の丈の高さ約2m程の巨大な固まりであった。元にあった土の部分はぱっくりと口を空け、むき出し穴は戦場下の爆弾跡を見るようであった。
台風による倒木を黒川公園で見てきたが、何れも枝の部分での折損、割れが大半であったが、かなり太い幹がぱっくりと割れ、なぎ倒された姿に驚いた。
しかし此処では根っこの部分が周辺の土をを丸ごと残し、倒れているのは初めてで、その姿は大変衝撃的であった。
台風通過以来、かなりの日にちが経ち、倒木姿がそのまま残されているのは異様であった。当時の台風の痕跡は自然の恐ろしさを伝える格好の生きた記録でもある。


森の中は、平坦路あり階段ありと張り巡って、段丘の世界を上下、水平に思うがまま、自然の中を散策できる。
しかし、現状は倒れた幹の上部の枝葉が広範囲に、周辺を覆ってしまい、立ち塞がり、散策路などの行く手を阻んでいる。
それを避けるように、散策路を外し、 外周部を辿ると散策路は何とか繋がるが、見通しも効かず、迷路のようで、この障害を前に、生きた道で折り返すことも考えられる。

突然降って沸いた自然災害。建設重機も自由に入れぬ環境に大量の労力を要して、大木の伐採、輸送に踏み切れないのも、野鳥の森である由縁からであろうか・・・。

『神明野鳥の森公園』の台風爪痕は以下でも紹介しています。併せてご覧ください。
台風 45m/s の爪痕-2



『風速45M』台風の爪痕

2018-10-01 16:40:00 | 天災襲う

24号台風、来るぞ、来るぞ大騒ぎの中、当日の日中は風もなく穏やかな日和、これで本当に来るのかと思えた。これぞ、嵐の前の静けさ、不気味な一時でもあった。
それが夜になると、台風の余波か雨が降り出し、時折スコールの様な激しい雨に紛れもなく台風の接近を告げている。ん~ん、一歩たりとも、外に出られず、恐ろしい、台風の幕開けであった。
徐々にそのうねりが、時間と共に、高まり23時~以降未明にかけて、突如轟音の地響きで激しくなる。
TVを見ながら、台風の目が現在、何処にあるのかを含め台風情報に釘付けになる。
その間、地鳴りのような音、横殴りの雨が雨戸に叩きつけられ、建物が吸い上げられるような感覚でとても横になれない。
そんな中、TVから『八王寺、瞬間風速45Mを観測』のテロップが流され只事ならぬ状況にあり、多磨地域も台風圏に入ったことを改めて確認する。
『ゴー』と言う地響きの連続、建物が揺さぶられるような感覚の中、一番心配なのが2階の屋根のアマチュア無線用のルーフタワーである。
設置以来、何度か台風をくぐり抜けてきたがこの45Mの激しい烈風の台風は初めての経験である。今ごろ、奴さんのように空中を舞い、何時でも倒壊しても奇怪しくない状況に何とか無事に通り過ごしてくれと祈るしかなかった。
騒音の中、何時の間にか寝てしまい、何時の間にか朝を迎えていた。音も静まりあの狂ったようなエネルギーは吹き飛ばされた残骸を残し、東北方面へ行ってしまった。
最悪のことを覚悟に恐る恐る、外の様子を伺い、2階の屋根の上の構造物に目をやる。外見上でダメージを受けていないことにほっとさせられる。倒壊したら、我が家はおろか隣接家にも及ぼすことから、台風の度に心配はつきない。あの烈風に揺さぶられながら何とか耐えてくれたようである。
何時もの朝散、昨日から今朝にかけての風速45Mの通過に、何も無いことはあるまいとその爪痕の出会いに念のためカメラを持参した。

①大仏さんの直下、善生寺隣接の急坂の脇道は重いスチール製の扉が吹き飛ばされ、完全に道を塞いでいた。


②平山団地の北側は崖になっており、崖沿いが烈風の通り道か、崖の部分が樹林帯になっており、等身大の部分でぱっくり口開き、そのまま垂直に横倒しになっている。
樹木の頂部に枝と葉っぱが道路側に倒れ、完全に道を塞いでいた。




③団地の西側の一角に境界線となるフエンスがあり、フェンスと建屋の空き地が植え込みになっている。その一角にある巨木が、等身大の高さの切り株だけを残し、ぱっくり口が開け上部は完全に吹っ飛び、無くなっていた。10m程の上部は倒れ、雑草の中に埋もれている。幹周りが大きく、かなりの樹齢の巨木が根こそぎ倒れていた。
巨木はやはり、道塞ぎ、枝葉の部分は既に切り込まれ、道隅に山積みにされていた。



僅かな散策路で、目に触れただけでも、これだけで、これ以外に相当あると思う。
倒れた扉など構造物や樹木と飛び散った枝葉にこれが45mの烈風の世界なのか、凄まじいエネルギーを感じさせられた。

市内を東西に走る浅川も荒々しい水摩が暴れ回る自然のむき出しの世界である。
その様子は当地ばかりか、上流側の大雨など降水量が河川を支配する。
護岸上からは台風一過の見通しの効いた穏やかな世界は川筋を越えて、奥多摩の山々と富士山の姿も確かめられる。

川筋には抉られた土砂が交じる、泥流が激しい勢いで白波を立て、何時になく音をたて台風の爪後を残していた。護岸からも響きわたる音に、周辺の家も、身構え、眠れぬ一夜であったに違いない。

台風24号、地域では洪水や浸水による水魔より45Mの風が恐怖の世界に陥れ、目に見える形で爪痕を残していった。
21号に続き、激しいエネルギーの台風の襲来に、温暖化から地球が狂ってしまったのであろうか?

この24号台風によって、近隣の黒川公園も多数の巨木を倒してしまった。
以下のhpで生生強い様子を書いてみました。併せてご覧ください
台風 45m/s の爪痕 、

ようこそ松崎家の世界へ

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