年に僅かに公開される、横田基地。その一つ、横田基地日米友好祭が行われた。
広大な基地は普段柵に囲まれ、直接中に入れず、ベールに包まれ異境の世界の様子を見たくなる。多くの飛行機フアンや単にお祭り好きが家族ずれでやってくる。炎天下、汗をかきながら米兵が肉を焼き、その煙が周辺に香ばしい匂いを放ち、ついつい胃袋を刺激され、買ってしまう。
屋外の滑降コースに設けられた出店に、僅かばかりのテント小屋は殆ど満室、皆皿を持ちながら周辺をウロウロするが、全く座る所なく、しかたなく周辺の地べたに座り、皿の料理を前に前かがみになって、食らいつく。当日も僅かな日陰を見つけ、地べたにビールと皿を並べ、格好を気にせずワイルドなデイナーが始まる。
ん?(°_ 。)?(。_ °)? この肉、米軍基地内なのでやはり米国産、BSEの検査手法で未だ認められぬまま、輸入制限がかけられた、米国ものを気にしないで口にした。
普段余り食べられぬ柔らかい肉を思い切り、口にほおり込み、食感を確かめながらなささやかなデイナーを楽しんだ。
ほろ酔い気分に、照りつける暑さに、疲れ少々眠くなった。滑走路に止まる、ジャンボ輸送機の機体の蔭で皆涼しんで居る。吹き抜ける風で、煽られながらしばしの暑さを忘れ、見通しの効いた遠望を眺めながら体を横たえ気持ちよく昼寝が出来た。炎熱下の見物、ジャンボの下に横たえる経験もまた気分よし。