春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

「おのれ!!天敵め」

2018-07-17 15:10:00 | 多摩の四季
未だ7月半ばなのに、連日、異常な暑さ、梅雨らしき
ものないままいきなり盛夏を迎えてしまった。

この暑さに、毛虫が異常繁殖し、紅葉の葉っぱを
喰い荒らし枯れてしまった。
葉っぱが、明らかに虫に食われすかすかになっている。
こんな劣化した姿が、紅葉全体に及んでいる。
その幼虫は「ヒロヘリアオイラガ」と言われる。

日本の毛虫の中ではいちばんの毒虫で背中にイガのような
トゲトゲがびっしりついている。
目線を凝らすまでもなく、白に近い緑の派手な色の毛虫が
いるいる。
派手な姿だけに、居場所が直ぐ判る。
あそこも、ここも、群れをなしている。
葉っぱの蔭で潜んでいた敵も、殆ど動かないが、捕縛
した瞬間体全体をよじり、異常事態を察知し、抵抗を示す。
葉っぱや枝にこびりついている毛虫を長挟みで、つまみ
あげる。
一匹、二匹、捕っても、捕っても、その夥しい数に、
捕縛に追われる。
一匹捕まえてから、溝にぶち込んだが、捕縛現場から
溝までの移動が何ともかったるい。まして高所となると、
その度の梯子の上がり、下りが、非効率である。
そこで、手許に袋を準備し、捕縛後、フクロにぶち込んだ。

見るだけで気持ち悪いが
こいつに触れてしまうと大変危険である。

捕縛して用意したフクロに入れるが、揺れる梯子に、
長挟みにフクロ更に殺虫剤を抱え、不安定である。
グラグラ揺れる梯子に両手が塞がり、倒れまいとすること
に集中し、つい手許がおろそかになる。
そんな折にむき出しの手に刺さり、一瞬凄い激痛が走る。
毛虫に直接さされなくとも、フクロに付着したトゲが刺
さったのであろうか何処で刺さったか判らない。、
ガムテープを準備し、刺さった部分にテープの付着力で
なで、その部分にキンカンを塗り、その場を修めた。

「元々毒を持った人種だけに、毒を持って、毒を制する」
なんて高をくくっていたが、後になって、刺された部分
が赤く腫れ上がり、かゆみが残った。
揺れる梯子にその数30匹以上は捕縛したが、未だその
群れの仲間の存在が認められるが、その繁殖力の凄さに
驚かされる。
連日、この天敵退治に追われてしまった。
終わりなき、戦い、未だ黒黒とした糞が、残党の存在を
認められる。
「おのれ天敵め」

こちらでも書いてしまった

ブドウ様とお別れ

2018-07-10 16:29:00 | 晴耕雨読

唯一の楽しみ棚下での出来ばえショー
ずしんとくる手の感触から、重みを感じ「よしよし」とその成長ぶり
を確かめることが出来たが、幕引きを迎えた。
そんな優等生の中にあって、房の表面に張りを失い、萎んでいるもの
ある。
「おや!!何で」房に繋がる栄養の補給源となるつるの部分を見ると、
赤く腫れ上がっている。
細いつるの外皮の部分が腐り、大事な栄養補給を絶たれ、萎んでし
まった。
菌の発生とも思えるが、一度かかると越年するようで、たちが悪い。
かなり大きくなった房であるが、これ以上の汚染拡大防止に、涙を
飲んで、切り落とす。

じめじめした梅雨は菌の格好の繁殖時期、それに虫も活躍時期を
迎える。
近隣のプロ・アマチュア農園も一斉にふくろかけが始まった。
目の前の成果物を前にしかたなく、ふくろでお隠れになってもらう。

棚上に向かって、一つ、一つふくろかけの戦いが始まる。
最初は眼の前の房に向かって、ふくろをかけ、首の部分を絞って、
針金で縛る。
始めは機械的に被せていくが、徐々に棚の上に房があるなど、手
が思うように入らず、作業は困難になってくる。
「思わずいててて」と悲鳴をあげる。継続的な上向きの姿勢は肩
が張り、痛みと、疲れの根気の勝負。

一日にで終わらず、日にちを越えて翌日までかかってしまった。
しかも、成長にむらがあり、ふくろかけの首の部分が弱いもの
があり、外側から針金で捻じるときに、首をねじ切ってしまう
、こともある。

一度袋をかけると、中身が見えず、そのままおさらばと思った
が、やはりそれでは寂しい。


袋の一部が透明のフィルムが貼られ、二重構造になっている。
外側の袋を剥がすと袋を閉じたまま、フイルムを通して中身
が見える。
袋の中で窮屈そうだけど、一部は既に赤身を帯びた、育った
粒が見える

隠された世界がこうして覗き見が出来る。

ようこそ松崎家の世界へ

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