春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

誰も知らせずピンポンパン

2005-09-28 10:42:00 | 家族の絆

披露宴の席で既に宴もたけなわ、そろそろエンデイング近づく頃突如流れたリズミカルな「ピンポンパンポンピン♪♪・・・♪」の唄が前奏として流れ出す。
間をおいて、未だ、言葉も覚え立てのたどたどしい口調の2歳の伜が、歌った童謡「象さん」「カラス何故鳴くの」が突如流れ出す。
約30年前収録し、秘かに認めていた物で当人も恐らく、その存在は知らない物と思う。
晴の舞台に披露するには耳障りかもしれないが、伜の成長過程を物語る記録の一つであり、30年前のタイムカプセルを開いて、皆さんに聞いて頂き、微笑ましさと感動が生まれれば良いのではと勝手に思った。
一応、当日の案内スタッフに提案し、了解頂いた3分20秒程のプレゼントであった。
司会者の紹介に会場は一瞬の沈黙、果たしてどんな物が流れるか耳を傾けて頂き、笑いと確かめあう会話で騒然とするの中、雛壇の新郎も多少うるうるしていたようであった。
挙式に集まって頂いた層の大半は恐らく、このピンポンパンで明け暮れた世代、懐かしさがそれぞれの記憶の中から蘇っているようであった。
長い時代経過で風化したテープが切れたりして、原本を復元するのに苦労して、何とかつなぎ合わせた。何も出来なかった親から息子への唯一のプレゼントとして当日披露した。
親と子供の絆、一番深い関わりを持つのもこの時代、でも何時までそんな事を引きずって居るのは子離れ出来ない親馬鹿かもしれない。

野猿峠

2005-09-21 10:44:00 | 多摩の四季

チョイト頑張って、我が家から出て1時間程で野猿峠の平山城址公園にたどり着く。かっては京王線の観光コースの一つで野猿峠ハイキングコースとして光を浴び、都心からも大勢の人が訪れたが、今はコース全般が荒れ放題で寸断され、僅か、犬の散歩程度に訪れる人も少ない。
その僅かに残されたコースに、樹木の合間を抜けて、遥か日野、八王子市街の眺望を楽しめることが出来る。写真の中央は住宅地の間に挟まって、開けた部分が浅川である。コンクリートの建物に覆われる市街は八王子でその背後が奥多摩、秩父の山である。
この尾根づたいに西側に行くと、六国邸があるが、建物、看板を残し無人化になり、荒れていた。かっては写真のような眺望を眺め、焼き鳥に舌鼓し、酒を飲みかわし、自然に囲まれ野趣豊かな一時を過ごせ、会社の宴会でも利用したが、自然の樹木に吸い込まれるように埋没されつつあった。この六国邸の先が八王子の長沼公園に繋がっていたが、行く手を阻むように「通行不可」の看板が無粋に立っていた。
この尾瀬道を辿り、長沼まで抜けたかすかな記憶を読み替えながら、看板の前で仕方なく折り返し、元の道に戻った。



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