春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

人里離れた寒村で

2007-04-27 21:45:00 | 多摩の四季

若葉燃えるとか新緑燃えるなど色々の植物が一気に芽吹き、寒くなく、暑くもなく、外歩きに最高の季節である
東西に長い東京の西側に位置し、背後は秩父多摩の山が控える五日市に行ってみる。
車窓から見える景色も流石五日市までくると、もうこれらの山々が手に届く様なそんな位置にあり、電車から吐き出されれる客に都心から山登りと直ぐ判る、じじばばの群れが多数見受けられる。
時代の象徴なのか、この山歩きは他に刺激的な楽しみが沢山あるのか、若い人が殆ど余り見受けられず、健康維持に取り組むじじばば世代に殆ど席巻されているのが、現実の姿である。
その群れ集から離れ、五日市駅からビュンビュン飛ばす車に僅かな人道におびえながら秋川街道を青梅側に向かって歩く。
2、30分程で緩い勾配を登りきると目的の大久野村に辿り着く。
車で喧騒な秋川街道から脇道に入ると、殆ど車の往来もなく、そこには時計が止まってしまったようなのんびりした空間が待ち構えている。
東京の西の外れ、此処まで来ると開けた耕作地が殆ど、土の匂いが直に伝わる様なそんな場所にある。
しばらく行くと耕作地の脇に面白い植物を見つけた。
日の出町指定天然記念物「ヒメザゼンソウ」と言うもので看板に詳しく紹介されていた。
花の形が僧侶の座禅をしている姿に似ていることから名付けられている。
六月頃に咲くそうであるが、果実を頭巾で包むような形が、珍しく面白い。
その兆候を表す頭巾の姿が道端に目に留まり、写真に納めてみた。
北海道、日本海側に分布し、太平洋側で少なく、関東地方南部では僅かしか見られない貴重なものである。
人里離れた道すがら、道端に居並ぶ御住職に身を守られながら、のんびりと歩きを楽しむ事が出来る空間である。
五日市の自然の素晴らしさを甘受できた。

絶海の珍味 アンコウ

2007-04-16 09:36:00 | 美味い!!

小さい目に口が大きく、頭が平たく、体の表面はヌメヌメ、茶褐色の薄気味悪い出で立ちに、ひるまずにこんな化け物をよくぞ食べたなあ~よ思えるほど、不気味な姿である。
こんな姿もあってか、一昔前はまさしく"げとう"で見向きもされずに、漁師が食べてしまい、食卓にも乗らない、価値の低い魚であったようだ。
それが、とても美味い魚として評価され、「東のあんこうに西のふぐ」「関東の河豚」、特にあんこうの肝臓については「海のフォアグラ」と言われるぐらいにたちまち高級漁になってしまった。
上手い時期は冬の寒い時期にたっぷり栄養を蓄えた産卵を控え肝に油が乗り切った時期が最高と言われている。
そろそろ時期も終わり頃の時期であるが、月島で店を探したので一緒にお呼ばれされた。
月島と言えば表通り、裏通りよくぞこれ程までに軒を並べられた、もんじゃ焼きのメッカである。
鉄板の油と食材の匂いが立ち込め、気取らずに寄れる下町の代表的文化が色濃い食材の街である。
その横丁に入った一角に「ほてい」と言う店があんこうを食べさせてくれる。
確かな味に、口コミに評判を呼び、口慣れた食通にも人気を呼んでいるようであり、全席総て予約で満席である。
セットコースでマグロ、ウニ、ホタテ他刺身の盛り合わせは築地の市場に近いせいもあってか、新鮮で厳選された食材は逸品である。
留めを刺したのはメインのあんこうである。

鍋にたっぷり盛りつけされ、煮込み前の姿を見せてくれるが、野菜ほかの具沢山に、あのグロテスクなあんこうの姿はもうない。
どうやら、鍋が煮え立ってきた。白身は淡白、肝が融けて、独特の風味が具にしみ込み何とも言えない食感が口一杯に拡がる。
始めて口する、出会いに、世の中こんなに美味い物があるのかと、感激しながらも、忙しく胃袋に納める。
こんなこってりした味にも関わらず主な脂質は、コレステロール値を下げ、血液をサラサラにするIPA、脳の働きもよくするDHAと良い事ずくめの効能を思い浮かべる。
う~ん、もう動けなくなるほど、卑しく食べてしまう。
たちまち腹一杯に、ちょいと道のりはあるが、勝鬨橋を渡り、隅田川を行き来する屋形船の姿を眺め、人ごみで殺到する銀座を通り、有楽町まで歩いてしまった。
未だ贅沢が堪能出来る胃袋に感謝、この感動は暫く忘れられない。

中央線に新車投入

2007-04-13 10:39:00 | こんな鉄道もあるぞ~

去年の暮れあたりからチラチラその姿を見ていたが、此処中央線で、慣れ親しんだ橙色の中に混じって銀ピカに橙色の帯びを付けた車両が投入された。
此処20年近く、変わったことがないだけに、その晴れ姿が大変目立つ。
庶民の足でとして、多数の人が押し込められる空間として、車両投入後、これから先、何十年も使われることとなると将来を見通した設計、性能でなければならない。
アンケートを取り、お客さんの声をかなり取り入れ具体化したデザインだけに細かい所にかなりの工夫を凝らしている。
車体は丸みを帯び、銀色地に橙色の帯びた今までにない斬新なデザイン。
徹底的な軽量化により走行音は静か。
既に山手線では取り入れている、液晶画面を付け、駅の案内の他、拠点駅からの電波情報からリアルタイムのニュースを流している。
通勤形車両では始めて、空気清浄器を取付、密室での脱臭や、花粉の除去など今の流行り言葉で言えば、「人に優しい環境作り」なのかもしれない。
座席部分の柱は立ち客のつかまりや支え棒にもなるが、この柱が7人掛けの座席位置確保の強力な境界線の役割を果たしている。
マナーを守れない昨今に、一見無粋な棒でもあるが、苦肉の策として生れたアイデアが一番印象的であった。
1年がかりで新車に総入れ換えされるようである。
たまたま乗り合わす機会が生れ、その感動が消えぬうちに生の姿のhpを気合入れて作りました。
鉄道マニアに有らずとも、近未来の車両としてご覧頂ければと思います。
羽ばたく中央線新車両

ようこそ松崎家の世界へ

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