春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

近隣の戦友と再会

2017-03-16 22:11:00 | 仲間との絆

会社時代のかっての戦友が、自力で歩ける範囲で住んでいるが、中々会う機会も少ない。
皆第一線で活躍、会社を支えた仲間であるが、組織から解き放され、地域にそれぞれの世界で生活している。
市内の唯一の総合病院の待合で、偶然あったのも、お互いが、年相応にアチコチに綻びが生じ、世話にならざるを得ない状態である。
集合かけられるOB会もあるが、100人弱の烏合の衆では、集合挨拶と歓談も2時間弱ではあっと言う間に終わってしまう。立食パーテイで目の前のご馳走とアルコールもあれば先ずはそちらに気はそがれ、ホールでの個別の遭遇で、精々挨拶で終始し、時間が来ればそれぞれ、脱兎の如く散開するのがパターンのようである。

◇呑み助は己のみ
そんな爺さんたちと、近隣住民として旧懇を温めるのも、良かろうと、軽く一杯と思って、声をかけた。
文明の利器なら気軽に出来ると思って、メールを入れたが、一人は既にネットは降り、不達の通知。一人は、PCを余り開かず、なりすましと、警戒されたり、一人だけ、オウム返しのように返事が来た。
但し、会うことはやぶさかではないが、昼間のアルコール付きの会合で声かけたが、アルコール趣向は発起人の本人だけで、中にはアルコールがあるなら遠慮したいなんてことも言われてしまった。
声かけた一人は数年前までは自他ともに認める、一番の呑み助であったが、ドクターストップがかかったのか、すでに保身にかかり、別人のようであった。
何よりも自由の身柄、たまには一杯なんてせりふは既に、通りすぎた世代なのかと思い知らされた。

◇以外と少ない喫茶店
ならば、此処はアルコール抜きの、真面目なお茶会に軸足を移した。
会場選びに、飲み屋は沢山あり、場所選びに苦労しないが、喫茶店が少ないことに改めて驚く。かって駅周辺にかってあった喫茶店も皆、閉鎖してしまい、喫茶で時間を潰す需要はないのか、いざ場所選びとなると全くないのである。
最近出店したイオンも確かにコーヒは飲めるが、ゆったりと会話できる場所はなかったが繁華街から外れた場所で漸く見付ける。
何年ぶりかの再会に外見は余り、変わりはなかったが、足並みが揃わず、その劣化が顕著で、どうしても遅い足並みに会わせることが、最早老人最前線を思い知らされた。

◇改めてその話題は
自ら語りだす話はやはり、自然と病の話し、そう、迫り来る病魔の世界に経験談が未知えの世界への、ある種の挑戦である。
確かに、医者選び、病院選びになるほどと思えることもある。
生々しい話であるが、総合病院で一緒で同じ先生であったが、或日突然、居なくなってしまったが、輩と同じ時期に胃ガンの手術をしている。
総合病院でも、手術の実績もあるが、息子さんの強い意向で、手術にたけ、内外に評判の医者の手で、無事に成功したと、自慢げに語っていた。
安心・安全と言われる内視鏡による手術はやはり、医者の手に関わり、経験から踏まえた実績が、ものを云うと豪語していた。

年と共に耳の劣化も、現実の問題である。劣化すると、人の話を聞く、労苦も有るようでついつい、聞く耳、持たずで、自己主張の強い、豪腕のじじいの世界に自然に入ってしまう。
長生きした経験豊富な、自己世界が全てと頑固じじいに益々拍車がかかってしまうのであろうか・・・。
未だ、こんな頑固じじいは未だ可愛い。昨今の高齢者運転による自動車事故から、身内からもやめろコールが上がっているが、不自由な足替わりに、手離せないのも、事実のようである。
対話の中で、車も免許も放棄したと、決別の意志を素直に語っていたが、帰りに同氏の家にある、車の姿に、驚き、聞いてみた。「あれ、俺の車だよ」と躊躇いも無く語る姿に、何か別の心配が浮かんでしまう。


露天風呂のカピパラに癒し

2017-03-06 14:26:00 | 旅先にて
伊豆半島、東伊豆の伊東は、大室山など伊豆高原や海側には城ヶ崎海岸など見どころ一杯の場所である。大室山の麓、目の前がおわんのような山容が大室山が控えその麓に伊豆シャボテン動物公園」があり、孫娘たちと一緒に行って来た。

快晴で風もなく穏やかな日和、麓から山頂目指すリフトが走り、空中高く、炯眼を眺めながら山頂の世界に運んでくれる。時折パラグライダーが思い切り羽を広げ、蝶のように舞い降りる姿が、視界の中に入ってくる。

その園ではサボテンや120種の動物が触れ合いの場所として小さい子供達から大人まで人気をはくしている。特に冬季間に「元祖カピバラの露天風呂」を開催され、ほんわかしたカピバラが、人招きを果たしているようである。
カピバラの風呂は他でもやっており、当園が敢えて「元祖」と命名される拘りは野生のカピバラに、風呂を用意して人並みに、優雅に浸る姿を造り出したのであろうか・・・。
じいさまが温泉に浸かり、その姿を眺めても、特にわくことはないが、人間に置き替わりカピバラ様が群れをなし、湯に浸かる、姿が滑稽で笑ってしまう。

◇早速、温泉場へ

カピパラはでっかい鼻と細い眼、丸々と太った体にはごわごわした毛が覆う、巨大なネズミであった。
石壁に囲まれた中には、岩が置き並べれた一角には、多数のカピパラがそれぞれ、自由に歩き回る世界は他の動物園と同じで、特に変わったことがない。思わずこれが浴場かと思うほど、普通の動物園姿であった。

◇ひたすら待ち続ける
それが、ある時、散在していたカピパラが凹みのある一角に、示し合わせたように、集まってきた。
闘争心むき出しで、人間の様な場所取り合戦もなく、予め棲み分けが出来ているのか、体を寄せ合いカピパラがそれぞれの位置で、ほぼ同じ向きに向いて、じーっと待機する姿は儀式のようである。

一方では広い空間であるが、餌に吊られれて集まる訳ではなく、一斉にポジション決めする姿は何が始まるやらその姿は異様にさえ見えてくる。
やがて、何処からか、温水のコックが飼育員に開けられたのか、凹に伝わって湯水がじわーと、流れて、足元に及んで来るが、カピパラは全く反応せず、不動の体勢である。


◇心地よい夢想の世界
先程まで見えていた路面部分が、ゆったりと温水に浸され、たちまち水面に満たされる。見る見る水位が上がり、やがてカピパラの足首が隠れ、腹部にまで浸されるが、相変わらずカピパラは体一つ動かさず、ひたすら待ちの体勢を続ける。
やがて、満水になり、カピパラは体の大半を温水中に没し、湯に浸かる体勢になる。湯水には柚子が投げ込まれ周辺を浮遊するが、我関せずとばかり、衆目の前で夢想の世界に入っている。温水に心地よいのか、細い眼が更に細くる姿が、微笑ましく見入ってしまう。


何か仕込んだ芸をするわけでも無く、ごく自然に湯水に浸かるだけのことである。
殺伐とした争いごとも無く、ある種秩序を保ち、一見して平和な世界、正に失ったものを見るようでほんわかした姿が余計に癒される。


ようこそ松崎家の世界へ

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