春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

「マイナス7℃」極寒の世界

2018-01-27 22:04:00 | 多摩の四季
豪雪以来、1週間近くになるが、寒気団が座り、目茶苦茶に寒い。
修行僧ではないが、こんな極寒でも5時~6時代、真っ暗な闇夜に
家を出る。
外気温度はマイナス7~8℃、家を飛び出る時期は多少の温もりの
余韻もあって、勢いで外気に抗するが、時間も経たずに全身冷や
される。
もろに寒気に晒され、耳、手先が寒いより『痛い』
手袋越しに、息を吹きかけ、微かな温もりに、しばしの痛みから
解放する。その手を耳にあて、痛みを和らげる。
見通しの暗いなかで、我慢出来ず、ポケットハンドで、しばしの
痛みの解消。
しかし、温かい時期に氷塊から融雪され、凍りつくアイスバーン
で転倒時に大変危険である。
判っていても、我慢できず、ポケットハンドになってしまう。

駅から緩やかな斜面であるが、壁に遮られ、殆ど日が当たらない
日陰で歩道は完璧にアイスバーン。
道すがら、全く面識のないおっさんと対面で向き合い、挨拶に
応じたが、何やら話しかけてくる。
「あのローソンの前、気をつけた方が良いよ」とわざわざ、ご注進
であった。
駅から工場へ群れない出社する勤人が目の前でバタバタ転がった
ことを見ており、防ぎようも無い不幸がショックで、くる人くる
人に声をかけている。

雪隗は解けず、未だ頑張っている。


日中、解けた部分が凍結、道路面がテカテカに輝く


腰を痛めつけ、漸く積み上げた雪山、日に晒されながら
スフインクスはさん然と輝く


ああ~春は何時くるのやら、我慢比べ大会は終わりたい

豪雪の世界に豹変する

2018-01-24 14:07:00 | 多摩の四季
1月21日の豪雪、積雪量が都心で23㎝と言うことから、この辺の
多摩地域は30㎝を遥かに越えているであろう。
「振るぞ、振るぞ」と前触れは凄かったが、当日の朝は曇りで
雪の影が全く見えず、またまた、予報士「M田さん」のデマ情報
に翻弄されたかと思っていた。
それが、午前中ぽつぽつ雪の姿が舞い初めて間もなく、風も
あって一気に横なぐりの激しい降雪に見舞われた。
午後になって、外気温度は氷点下、激しい降雪は降りやまず、
こたつに丸くなり、ひたすら外の様子を眺めるだけであった。
庭木がたちまち雪を被り、豪雪地帯の雪景色をみるようで
あったがどか雪は降りやまなかった。
夕方、玄関から表の郵便受けに行くまで、すでに膝を没する
積雪と降りやまぬ降雪の前に、ポストに辿り着き、戻って
くるまで真っ白の雪だるまになってしまった。
夜の10時過ぎになって、「ザクザク」と言う音に、近くの
家から、ともかく歩行路の確保に雪かきが始まっていた。

体が敏感に反応し、真っ白の不毛地帯にともかく、最低の
走路確保と武士の嗜み、腰に帯刀に非ず、代わりにスコップ
で外に踊り出た。立ちはだかる雪の前に、表の門扉に辿り
着いたが降雪に埋まり、既に凍結しており、中々開かなかった。
「う~んこれで門を閉ざされ、雪の前に遭難?」なんてことは
ないが表に出ることも容易ではなかった。
真っ暗闇のなか街頭の明かりに照らされ、何とか外部との
足回りに確保に専念するが、スコップ裁きに寄る歳かなわず、
腰が悲鳴をあげ、激痛との戦いであった。
一応、目鼻がつき、我が家に帰ったのが既に23時を廻って
いた。
フル回転の気力のブルドーザーも、体はあったかいが、
手足が寒さにしびれ痛い。
ともかく冷えきった体を温っためようと、風呂に飛び込み、
漸く血流が体の中を駆けめぐり、人間の世界に戻った。
温もりの湯船中、突然襲った降雪との戦いに一区切りを
付けた達成感に沈静の世界に浸り、中々離れがたかった。


翌日、白日の元改めて豹変した豪雪地帯の世界に驚く。
庭木が雪を被り、こんもりした風情が、普段見かけられ
ない姿に目を引かれる。

隣接のJRの軌道側は雪に埋まり、僅かな轍が車の通った痕跡を
残しているが、一面覆われた道路に雪の深さを思い知らされる。
止められた軽トラの屋根は堆く詰まれ、降雪の激しさを物語る。


目の前の途方もない雪隗の前に、臆せずスコップを入れるご主人。
腰を折り曲げ前屈の姿勢は一気に腰痛に、無情な雪の前に、雪
との戦いである。


建物と建物の間に塞がれた路地は建物に遮られ、日が当たるの
は極僅かである。
雪の絨毯で塞がれた部分も人が歩ける路が生まれ、何とか
貫通した。

残された雪は氷結し、その上を時折車が通り、踏み固められ
、益々強固なアイスバーンが生まれる。
降雪以降も列島は冷蔵庫の世界、頑な『お雪様』はあざ笑う
ように氷塊になって何時までも道路上にしがみつく。
「忘れてくれるよな~、俺たちの雪の世界」
夜中、僅かな車が路地を通るとあざ笑うように「ザクザクザク」
と激しい音を立て響き渡り、通り抜ける。

果たして御利益は『高幡不動』

2018-01-05 16:15:00 | イベント
<山門前で>

『凄い凄い人出』正月参拝で渦巻く人の群れの高幡不動であった。
毎年通例の車の安全祈願は夜明け頃に行くため、流石、参拝客は少ないが、今年は孫娘と一緒に我が家から歩いて1時間、人の渦に飛び込んだ。

<ものものしい警備の北野街道>

大半の参拝客は京王線、高幡不動駅利用が多いが、不動側の降車口から目の前の参道口へはロープが張られ廻りは誘導員に固められ駅から繋がる参拝に人の渦の行列が始まっていた、
何時、動くか遅々として進まぬ行列に、皆従順に待ち続けている。
地元の利、駅側に繋がる行列を前にショートカットし、北野街道の交差点から山門に入る渦の中に突入する。
<ラッシュの不動堂>

押し合いへし合い、肩が触れそうな境内の混み合いに、行列が全然動かない。山門から10数mの距離であるが、亀の如き動きに、押し込められ只事ならぬ状況に、皆いらだってくる。
漸く拝殿前の賽銭箱前に辿り着く、僅かな空間、背後から人並みを気にしながら、慌ただしく祈願を済ます。
年の初め、神仏に向き合う、厳粛な場所での大事な儀式であるが押し流される流れに逆らえず、拝殿前で何を拝むかなんて、沈黙思考なんて余裕もなく、人の渦から退避し、やれやれと安堵する。
◇奥殿へ
混雑を避け混雑の『不動堂』から『奥殿』へ向かう。
元々の不動明王像はこちらが本尊で、護摩炊きで活躍しているのが身代わり本尊なのである。
<奥殿の全景>

◇丈六不動明王像とは
暮れの時期になると、ラジオから各所の新年祈願の勧誘の案内が繰り返し流されるが、高幡の場合は日本一の『丈六不動明王像』と流される。
この『丈六』とは何だろう?
尺貫法の長さの表記で1丈=1尺であり 丈六は1尺6寸となる。
1寸、概算30cmで計算すると約5m
立つと約5mの高さの巨大な不動明王になるが、像は座っており258.8cmの高さになる日本一と伝えられる不動明王なのである。

<不動明王像>

◇苦難の不動明王が平成の時代で復活
元々不動堂に収められていたが、像の痛みがひどく早急な修理の必要性から、平成9年から約4年間かけて修理した。徳川九代将軍家茂がこの不動を一番近い所で拝みたいと、言うことで此処高幡から江戸に人力で運んだが、倒れたり、風雨に晒されたり痛みがひどく、平成の大修理に繋った。
将軍色を背景に権力にものを言わせた家茂公の我が儘もあって、1t余りの巨像をトラックなど物流が無い時代にワッセワッセとひたすら人力で高幡から江戸までの運ばせたのである。

◇顔は怖いが優しい
左手の縄で言うことを聞かない悪人を強引にたぐり寄せ、右手の剣で刺し、後ろの火焔で焼き尽くす。
随分手荒な殺生であるが、正に悪いことしたらこうなるぞと戒めとなる。
「胸に手をあて過去を振り返り、悪事をどうかお許しください、明王様」と拝んでおいた・・・。
顔は大変怖いが、心の中は大変優しい。何時でもお参り出来る、親近感を配慮している。

物凄い人の渦を前に疲れた。果たしてお利益は、

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/