花嫁さんに負けず、この日のために私もドレスアップして参加した未だ2歳成り立ての孫娘のデビュウであった。式も終わり、皆の前で花束贈呈で、晴のステージを飾るプログラムが用意されてあった。
と言っても、噴水広場で風船を作る、白い白粉を塗りたぐったピエロに扮したお姉さんの顔を見ただけで、怖いようと抱きついてしまった。
いざ本番、大勢に取り囲まれ衆目の視線を浴びてる、雰囲気に普段のやんちゃ振りが、完全に蔭潜め、よそいきの顔であった。
それでも、何とか花束は渡せたが、我慢は限界であったようで、セレモニをとらえる廻りの目を意識してか、それ以上は完全に切れてしまい、遂に泣き出してしまった。
折角のドレスアップ、花嫁さんとの記念すべきツーショットは飾る事は出来なかった。
御馳走を食べ、多少昼寝したのか、会場から引き揚げるころは先程とは別人のように、得意のポーズで絶好調に走り回って、普段の姿に戻ってやんちゃぶりを発揮していた。
孫娘もそれなりにプレッシャーだったのか、記念すべき一日にであった。