丁度、買い物で留守中であった。
買い物を済まし、車で我が家の近くで、消防車がゾクゾクと詰めかけ心配になってきた。
しかし、幸いな事に我が家、とその周辺家屋は無事であることを確認し、一先ず安心した。怒派手なパトライトを照らす消防車、と警察車両、直ぐ近くの駐車場に多数止まっていた。
火事でなかったこともあって、消防車と消防隊員は程なく、立ち去り、駐車場には警察官が尚多数、群れをなしていた。
駐車場の奥の黒っぽい車両にその近くの地面にこんもりとした物が置かれ毛布で覆われ、多数の警察官が、取り囲む姿に、遠目から見ても明らかに「すわっ!!事件」と判った。
閑静な住宅街に、この大騒ぎ、何事かと駆けつけた近所の住民に「事件じゃない、さあ~どいて、どいて」後方に誘導する。
目の前の不信物にもとより、かんこう箝口令が引かれているのか、一切を語ろうとしないのは徹底ぶりであった。
近所の通報した人から、人づてにこんな話を聞いた。
普段、ここの駐車場を利用しており、自分の駐車スペースの近くに普段見かけぬ車が駐車しており、何気なく車内を覗いたら、人が亡くなっていることが判った。こんもりした物体は明らかに死体であったようであるが、どうやら自殺であることが判った。
普段、その近くを往き来しているだけに、まさか其処に、そんなことがあったとは知らず、思わず、驚いてしまった。
毎日、あふれるばかりの、残忍な犯罪が起きる世の中に、多少麻痺してしまってるが 、身近な所での事件に、身がすくむ。
このこととは関連がないが、最近、深夜未明に警察が巡回し、「異常ありません」のメモがポストに投函されているようになった。巡回菅氏が危険予知か、その意図は判らないが、元より閑静な住宅街に何もなかっただけに、何とも不気味な世の中になってしまった。
<写真の車両は事件とは関係ないが>