日野市役所通りの神明台の坂の上から西に向かって撮ったものである。
列島を風が吹きまくり、各地で被害を及ぼしたが、その翌日、放射冷却もあって、視界が開け丹沢の山々がこんな眼前に迫って来る。
蛭ヶ岳(1673m)、不動峰(1610m)、丹沢山(1567m)、塔ヶ岳(1392m)と1600mの山並みが、あり写真では隠れているが、この峰沿いに右側が富士山、その反対の左側に大山が控え、1600mクラスの山が東京の西部を壁のように取りついている。
一方目を下に下ろすと右側の森が多摩平で、その脇の高層の建物がJRの豊田駅周辺である。左側は多摩丘陵である。
こんな山の壁に囲まれているのが八王子周辺で隣接する日野市も、同じ様な気候風土の配下にある。
北側或いは、北西側からの風は山岳地帯で湿りけを落とし、乾燥した空気が平野部に吹き下ろされる。
こんな写真を見るに付け、山に囲まれた位置に思わず、「寒いわけだよなあ~」と実感がこもる。
四季を通じて、今が一番、山が迫っているダイナミック姿を見られる時期である。
かってはこのヤビツ峠から始まる「ばか尾根」と言われ、果てし無く続く、峰々を縦走したが、もうそのエネルギーは何処へ置いてきてしまった。
こうして身近に見られるだけで懐かしく思われる。