春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

丹沢の峰せまる

2008-02-27 06:21:00 | 多摩の四季

日野市役所通りの神明台の坂の上から西に向かって撮ったものである。
列島を風が吹きまくり、各地で被害を及ぼしたが、その翌日、放射冷却もあって、視界が開け丹沢の山々がこんな眼前に迫って来る。
蛭ヶ岳(1673m)、不動峰(1610m)、丹沢山(1567m)、塔ヶ岳(1392m)と1600mの山並みが、あり写真では隠れているが、この峰沿いに右側が富士山、その反対の左側に大山が控え、1600mクラスの山が東京の西部を壁のように取りついている。
一方目を下に下ろすと右側の森が多摩平で、その脇の高層の建物がJRの豊田駅周辺である。左側は多摩丘陵である。
こんな山の壁に囲まれているのが八王子周辺で隣接する日野市も、同じ様な気候風土の配下にある。
北側或いは、北西側からの風は山岳地帯で湿りけを落とし、乾燥した空気が平野部に吹き下ろされる。
こんな写真を見るに付け、山に囲まれた位置に思わず、「寒いわけだよなあ~」と実感がこもる。
四季を通じて、今が一番、山が迫っているダイナミック姿を見られる時期である。
かってはこのヤビツ峠から始まる「ばか尾根」と言われ、果てし無く続く、峰々を縦走したが、もうそのエネルギーは何処へ置いてきてしまった。
こうして身近に見られるだけで懐かしく思われる。

幻の珍鳥カワセミ捉える

2008-02-25 06:07:00 | 多摩の四季

近くの黒川清流公園は多摩平側の段丘に位置し、東京名湧水と言われる湧き水が絶えず人工的な水路とも併せ、池には絶えず湧き水が流れ込み、周辺の樹木に囲まれた自然環境が維持されている。
この冬は例年になく、降雨(降雪)が少ないが、水涸れもなく、流水路は維持されている。
池には鯉他小魚、ザリガニも生息しているようで、写真のような群れなす鴨の集団やサギが飛来し、自然の営みを近くから見ることができる。
当日は春一番が、関東地方を襲い、時には20数メートルの突風が吹き荒れる中、体を屈め街を一回りして、此処黒川公園に帰ってきた。

最近、幻の珍鳥「かわせみ」が見えるとの噂を聞き、そんな出会いがもしかして、実現するのでは山を下り、池に降りたら、池の淵から老夫婦が携帯で妙な格好をしているのが遠目に見えた。よーく見ると池面に覆うような樹木の先にいたいたあの幻のかわせみの小さな姿が見つかった。
おお~これぞ千載一遇のチャンス早速、デジカメで捉えようと、液晶モニターから、その姿を覗いたが、その姿が余りにも小さいので、中々捉えることが出来ない。
しかし、老夫婦も居なくなり、静かに騒がず、刺激せずに敵は居心地の良さに安住の場所とばかりと、首を左右に動かしているが、そのまま動かなかった事が幸いした。
焦る気持ちに、空うち画像が何度か、ベストフォーカスを狙い、カワセミの姿を見ながら池の周辺を徘徊し、何とか捉える事が出来た。
腹の部分は黄色、頭部と羽は暗緑青色、小さいサイズの割にくちばしは長い。
冬の朝なので、太陽は殆ど側面からなので、被写体の陰影ははっきりしているが、影になると真っ暗、池の周辺を廻って、何とかお宝が取れ、感動する。
写真ではお目にかかれた、カワセミに本当にいるのかよと思いつつ、思わぬ出会いに、昂奮してしまった。
聞く所、生息はこの1羽のみのようで、テリトリーは約1~2㌔の範囲。
その珍鳥を追っかけ、時にカメラ下げた集団が5~6人も群れなし、中には電車を使って此処まで追いかける愛好家もおられるようである。
そんな珍鳥の出会いに今日は幸せ一杯の一日であった。

消えた南大門

2008-02-12 15:21:17 | 韓国旅行

ソウルを象徴する南大門は放火により、一瞬にして消えてしまった。
昨年4月にその優美な姿を見に行き、その姿をしっかり残像に残しているが、全く信じられないことであり、残念である。
ソウル市内の交通要路に離れ小島のようにあり、その姿が何処からも臨める位置にあるが、その島に辿りつくには激しく往来し、車優先の世界では地下に潜って行かざるをえず、中々近寄り難い存在であった。
その門の周辺は芝生の植え込みがあり、丸い胴を潜ることは出来たが、その城門に上がる事は出来ない。そんな造りから、まず放火は考えられない。
どうして放火したのだろうと、思ったが、時間が立つにつれ、犯人が梯子まで用意し、上に登って放火したことが判った。
かなり計画的であり、防備の盲点を突かれての炎上であった。
南大門はソウル城郭の正面にあり本来は崇礼門(スンエムン)と言われ現在の建物は約600年以上を経過し、韓国では最も大きな城門であり、古い木造建築物として国宝1号として知られる歴史的な1級品の建物である。
激しい朝鮮戦争では激しい戦火に周辺が焼き尽くされているのににも関わらず、類焼を免れ、今日まで生き残ったのは奇跡とも思える。600年の世界的な歴史が一瞬にして消え去ってしまう恐ろしさを改めて思い知らされた。
因みに下の写真は記憶に新しい去年の姿であった。


またまた雪国に

2008-02-10 22:26:00 | 多摩の四季

ここの所、週末になると判を押した様に雪の洗礼に会う。
朝から隣町に行かねばならず、はてさてこの雪道にどう通るか?しばし考えてしまう。
この階段を登り、急坂のある神明台の近道を選ぶか、遠回りしてでも、平坦なコースを選ぶか二者択一の決断をしなければならない。
結局、朝の忙しい時期に時間的に間に合わず、リスク覚悟で神明台コースを選んだ。
都心から約40㎞の此処、旧南多摩郡はこの時期、寒い時の温度は3~4℃ちがい、ご覧のような雪国に豹変する。
階段を登った所が神明台の、バイパス道路に出るが、車両の往復が激しく、雪はそれほどでもなかった。
市役所付近は日が当たるのか、雪が溶けだし、水を含んではいるが、差程危険とは感じず、「オ~ラッキイ」とばかり、ルンルン気分で何とか行けそうと思っていた。
所がそんな判断は甘かった。

神明台の緩い緩斜面にさしかかると、日差しは当たらず、ご覧のような状態で歩道は凍りつき完全なアイスバーンである。
路面はツルンツルン。腰をやや引き気味にかかとに体重がかかり、路面に反応がある間は良いが、これが反応がなくなると、ツルリと路面を滑っている。
「おーおやばい」と思った時はもう成り行きに任せて、滑りに身を任せ行くしかない。
よたよた、ひたすら路面に食い入るようにながめ、この長い緩斜面をペンギンの行軍で坂を下りきった。昔取ったスキーの極意も役立たず、せめて尻制動をやらなかったのがせめてもの救いであった。危険と隣合わせ、この坂道の道のりの遠いこと思い知らされた。
本陣で若い女性と対話、「あんなの日常茶飯事で分けない」と豪語、青森の出身であった。

ようこそ松崎家の世界へ

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