春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

風香る五月 隅田川

2012-05-20 17:00:00 | 旅先にて

風香る五月。
雨、雷の心配もなく快晴の絶好のお出かけ日和。
江戸の歴史文化を確かめようと数カ月前から計画した。
所が煮詰まってくると、当日は三社祭とスカイツリーが
重なり向かう下町は人の渦で、混み合うことが判った。
更に、当日は狙い撃ちしたように、JRの武蔵小金井で
突如の工事に、昼から翌朝の朝までバス代行運転。
同線の利用は控えるようにとのことであった。
行きはまだしも、帰りは帰宅難民になるのではと、
心配もあり、勇気ある中止も考えた。
しかし、かなりの混雑を覚悟で京王線とバスで
帰れば良いではないかとリスクを承知で江戸行きを
決行した。
幕府の代表的な大名庭園である、浜御殿で江戸湾を
眺め、歴代将軍の休息の雰囲気を確かめる。
都内では唯一の海水を引き入れた池で、棲息する
海水魚を確かめたかったが、魚影は見えなかった。
浜御殿から水上バスで浅草へ、船上では
ヨーロッパ系や東洋系の外国人が、当たり前のように乗り、
此処も国際化の世界であった。




爆音を立てながら疾走し、水しぶきを上げ、風向きによっては
しぶきがかかることもあった。
隅田川は都市化の波に汚染が進み、しぶきは真っ白では無かったが
一方では浄化で匂いも感じられないほどに、なっていた。




既に観光客で船上は満載の行き交う船がすれ違い、隅田川水路は
活況を極めたていた。
隅田川にかかる、幾つかの特徴ある橋を潜り、川と両岸の風情
の慧眼が何ともいえない。
どんどん変ってゆく景色に、飽きることなく目的の浅草に
向かうと、ビルの陰からスカイツリーが見え隠れし、
その度に歓声があがり、すっかり観光の主役を果たしている。



瞬く間に浅草に到着。船上から、隅田川湖畔の墨田公園を上流側に向かう。
スカイツリーを背景に人の渦に入ってゆく。
通りすがりにハッピ姿の担ぎ手の姿が、向かい併せる。
そう言えば中央線の上りでも車中にはこのようなハッピ姿も、続々と
三社祭に目指す。
昨年は3.11の地震で、見合せ、待ちに待った三社祭に祭り好きが
昂揚した出で立ちで、賑わいを見せていた。

悲しき別れ

2012-05-12 18:25:00 | ライフワーク

ご近所を良く歩き、それが健康維持であったか
拙宅の植木の刈り込みに「綺麗になりますね~」と
優しく声をかけてくれたのが、つい先日のようで、元気な姿であった。
その姿を最近、見えなくなり
ベットに過ごさされる不自由な体であったようだ。
生きていくために本人ばかりか、24時間の家族の支援は
語りに尽くせぬぐらいに大変だったようである。

近所の誼、何かお手伝い出来るものは
せめて、仏様とその家族への恩返しである
お通夜と告別式に図らずも、受け付けの重い
仕事に陰で支えることが出来た。
お通夜は、用意した椅子も、間に合わず
予想を越える弔問客であった。
これも、仏様や喪主の人徳から
お別れしたい人達の
自然発生的に生れた結果であった。



両日とも、春特有の変わり易い天気
お住職のお経を読み上げる厳粛な折に
春雷がなり、時折激しい雨が
地面を叩きつけた。
丸でお別れを演出するかの如く
轟き渡った雷鳴であった。


告別式も終わり火葬場へ
お住職の最後の読経のなか
お別れのお焼香
かまどの扉を開くと
すでにゴーと言う火炎の音が響き渡っていた。

空高く、魂は五月の空へ
先程の春雷は既に収まっていた。
ああ~これで、終わってしまった。

お冥福を祈る。


ようこそ松崎家の世界へ

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