春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

『夜明け劇場』

2014-01-31 14:39:00 | 多摩の四季
◇夜明け劇場
追われるがままにカレンダーの日めくりは早く1月も終わり掛けている。
日が経つにつれ、日が落ちる時間は伸びているが、朝の明け方は遅く、6時代でも未だ暗い。
当ブログでも書いたが、朝の、真っ黒な闇の世界から東の方から薄青色から橙色に重なる、Gradationは闇の世界からの贈り物である。
今朝は-4℃を下回る今冬最大の厳寒の世界。
家を出るころは真っ暗闇である。
寒いなんて通り過ぎ、外気に晒されている部分は痛い。
こんな時期に、目が覚めればガバッと起き、寒さに躊躇せず、勢いだけで家を出る。
修行僧の苦行の世界、これが無ければ始まらない。
五体がまだ眠ったままであり、全身が固まり、思わず身をかがめているが内燃機関が動きだしてから、体全体を成るべく伸ばす努力をしている。

◇怪しき声の主は
背を丸め、頭からすっぽりかぶった 若いあんちゃんを追い抜くが突然独り言かと思われる声が耳に入り何事かと振り返る。
手に握りしめた持ち物から、青い光がちらちらと放ち、ああスマホかと形のない相手と話しであったかと、納得する。
真っ暗闇の世界、四六時中、肌身離せず、一身同体でネットの繋がり役を果たし、もたれあっている。

◇中央高速、石川パーキングの北側の高台から
日中、何でない平凡な場所でも、朝を迎える時期は色々な幻想が沸き立つ場所に変化する。
気になっていた場所の一つであるが、中央高速、石川パーキングの北側の高台である。
明けを迎える時間帯になると都心の方角が開け、Gradationが楽しめる場所である。
一度、この姿を撮えてみたいとカメラと家の隅に眠りっぱなしの三脚を引っ張りだし闇の世界に挑戦した。
手のひらサイズのカメラは軽量化されているが、フィルムカメラ時代の三脚は金属棒と思える位にずっしりと重い。
革のケースは裂け、中身は丸見え、産廃行きの運命に会ったが、漸くの出番に深い眠りから覚めた。
撮影ポイントで、やおら三脚にカメラを取り付けるが、闇の世界に手探りだけでのネジのはめ合わせが中々出来ない。
デジタル化時代の申し子で多機能化されたカメラも普段はおまかせの自動モードで、他のファンクションは余りさわったことがない。
暗闇の世界に、ごまかしで何とかシャッターの速度を少々長めに設定したが、"感"そのものであった。
何枚か撮ったが、光が振れたり、満足なものが捕れなかった。
零下の極感の世界、おまけに高台に遮るものがなく、吹きさらしに、我慢も限界で、撮りっぱなしで確認も出来ず、早々に撤収する。

その一枚、真っ暗闇の中、点々と照明の明かり。横一列に並んで居るのは多摩川を越える橋の照明ではなかろうか。
水平線の彼方に煙突と航空障害灯の光が見える。
上空は写真の左側の真っ暗な世界から、右側にオレンジ、更にイエロ、と変わり、明るい部分が太陽が上がり始める。
この構図が写真で何処まで伝えられるだろうか・・・。

◇浅川の河原に出る。
場所を変えて浅川のビュウーポイントを探した

時間が経つにつれて、真っ黒な闇の世界が、東の方から薄青色から橙色に重なり、正にGradationの感動的な世界に浸ることが出来る。
浅川の見通しが効いた世界を俯瞰することが出来、水平線の彼方から日が昇り、川面に映り出し、モノレールの軌道とも併せ、シルエットが絵画を見るようである。

間もなく、白々と夜が明け、普段の姿に変わるのに、時間がかからず、『夜明け劇場』は終わった。
パチパチ八チ(^o^)(^o^)

日野バイパスから俯瞰

2014-01-19 11:10:00 | イベント
インプラントの大工事以降の経過監査で定期検査に電車へ乗って 遥か彼方へ「まあ、そこそこ手入れされている」と、お世辞であろうが、そんな言葉に舞い上がってしまう。
加齢と共にあちこちに綻びが出来、全身ポンコツだらけの体に騙し騙し使っているので、尚更、そんな言葉が嬉しい。
浮かれ気味の気分に載せられ、帰りは途中駅で降り、小春日和の空気を確かめた。
朝は連日のマイナスの極寒の世界であるが、日が登ってくると共に日溜まりは温かい。
なるべく車の通らない、住宅地を抜け、日野バイパスに辿り着く。


神明の高台にバイパス沿いの急坂を登り、途中で振り返ると市街地が俯瞰出来る。
バイパスの先は多摩川を越え、国立ICへ通じ、市内を縦貫する、輸送ルートになった。
建設初期の中央分離帯の雑草生い茂るまま、両脇に申し訳程度の車道に、なんでこんな広い空間を使うんだと思っていた。しかし完成した暁には片側3車線も目一杯車が埋めつくす、物流の大動脈に変貌してしまった。

坂の上に大きな駐車場を備えた回転寿司が平日にも関わらず、順番待ちの賑わいを見せている。町から外れた一画に、殆どが車利用の来店であろう。
店の出入り口に小さなベンチは日当たりがよく、若いおねえさんがゆったりくつろぎ、徐に煙草をふかしている。廻りに何、憚ることなく、その堂々とした姿が丸でおっさん風情の平和な一時であった。


バイパス護岸の眼下に南側の広がる世界は豊かな大地を背景として田園地帯である。
竹林と林に挟まれ、丸で集落の様な風情は先人が残された貴重な遺産である。
こんな慧眼を楽しめるのもこの高台ならではの風情であった。

今年も箱根駅伝で始まる

2014-01-04 22:21:00 | スポーツ観戦

正月明け
孫娘達と一緒に箱根駅伝の権田坂へ
起伏の多い横浜市内
山越え、谷越え結構タフなコースである。、
お正月で御馳走三昧で
かなりきつくなった腹回りを
果たして何処まで抑えられるか
アップダウンはけっこうきつい往復であった。
同じ道のりをちびさんも抱っこしたりで辿り着いたが
今回は勿論自力走行で、逞しく育った姿が
とても頼もしく思える。

まばらだった沿道も上空を舞う、報道のヘリコプターが
ランナー達の接近を伝え、あちこちの脇道から応援の市民が
集まってくる。
沿道では甘酒、しるこを、少々の寄付で持てなし頂く。
高幡不動の境内の屋台より、濃厚で美味く、温かさが
自然と体に染み渡る。

沿道は人垣が生れ、広報車、に継いで白バイが先導し
いよいよランナーが近づいてくる。

都内で固まりであった集団も、二区の此処まで来ると、
はっきり実力差が生れ、集団がばらけ、一人、また一人と
次々に選手がやってくる。

目の前の国道一号線は沿道からの「頑張れー」の声に
やや緩い緩斜面を飛ぶが如く、走り抜ける。
皆、それぞれのスクールカラーのユニフォームを身にまとい
この日のために、走る。
選手の背後にはそれぞれの学校の応援車両が大きな音量で
気合が入る。

TVで映し出される映像は選手の速さと同期した速さで捕ら
えるので連続してその姿、表情が直に伝わってくる。
しかし、路上からは小さな豆粒から段々大きくなり、
目の前を瞬く間に過ぎ去ってしまい、改めてその速さが
伝わってくる。
集団が総てを通り過ぎたのは差程時間がかからなかった。
選手達の走り抜ける余韻に浸りながら、沿道の固まりが
崩れ、それぞれ家路につく。
ああ~今年も、箱根越えのヒーロが生れ、熱き伝統の走りに
よって新春恒例の幕開けがこうして始まる。


ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/