先日、丸の内某ビルで会社のOB会が開かれた。
意気軒昂なじいさま軍団が100数十名集まり、熱気で盛り上がった。
何時もの通り、ポケットにデジカメを忍ばせたが、立食パーテイに飲む、食うで忙しく両手は塞がりついついシャッターを落すチャンスを逃してしまった。
急遽、イラストで描いたが、現役組はまだしもOB組は何とも不気味な集団になってしまった。(笑い)
かっての美青年もゴマ塩、テカテカ頭、僅かに残す黒髪に、しわよる顔などなど風化しているが、特長ある姿から名札で識別出来る。
開場30分前にはエレベータホールの狭い廊下は既にじいさまで満杯、この日の為に気合が入っているのか、開かずの開場前に行き場のない群れ集が、吹き溜まりになり、只でさえ暑い陽気に熱気でムンムンする。
年老いても、数重なると、異常な熱エネルギーになってしまうのだ。
会場オープンと共に、はじき出されそれぞれの陣取り合戦(場所取り)が始まる。
会社組織が元々一つであったが、時代と共に離合集散を繰り返し、分社化されたが、それぞれ出身母体の枠で育ったため、それぞれ出身母体単位で群れが出来上がる。
型通り乾杯の前に代表の挨拶。我々の時代は何時も苦しかった時代を背負ってきた、負い目の世代であったが、会社から離れていても、そこそこの活況にある社況報告にホット安堵する。
会場に集まるじいさまの前で、皆さんの色艶頗る良しの外交辞令もあったが、病に倒れ、出たくても出られない人や、毎年更新される名簿リストの巻末に最近1年間での物故者が10名近く及んでいる事も事実である。
電話口では「宜しくどうぞ~」何て、軽口を叩くなど何かと話題の多い名物男のAさんも、毎年この集まりには参加されたが昨年、鬼籍入りしてしまった。
近況動静を確かめながら、話題に事欠かず、あっと言う間にお開き、元気さを糧に酒を交わせ喜びを甘受しながら、1年に1度の儀式は終わった。
電車に揺られて1時間、一緒に集まった近隣者と会場で出会い、このままのお別れも寂しいとローカルでまた呑み直してしまった。