春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

荒川の神社で春を迎える

2018-04-19 17:24:00 | 旅先にて
◇桃の木で邪気払い
ふり返ってみればこれまで病気などかかったことなく、おつむ始め、
素材は悪いが、寝込むことなく丈夫だけが取り柄だった。
それが3年前これまでの悪事が祟り、経験のない災禍に次々に襲われ
自身の健康神話がことごとく崩れた。
三途の川の向こうから、「お出でお出でと」手招きしていたが、生へ
の執着からか、川のほとりに居る奪衣婆の鬼を振り切り、戻ってきた。
そんな重苦しい過酷な試練を、経験しながらも、余り反省することなく、
事改まって、何かしようと言う気もなく、平々と送っている。

極寒の毎日から解かれ、温かくなってきた。
陽気に吊られ荒川の素盞雄神社に仲間と行ってみた。
境内に彩りも鮮やかに桃が咲き乱れている。

とても可愛らしい花を咲かす桃であるが、邪気を払う霊木と言われ
ている。
古事記にはイザナギノミコトが死者の国から脱出するときに桃の実
3個を追っ手に投げつけて難を逃れたと書かれている。
ん~んこの桃の木に、向き合い、見事な咲きっ振りを前に、邪気払
いをたっぷり甘受し、あの悪夢の再来から守って貰った。

◇輝く膨大なお雛さま
戦後の復興期に強いられた耐乏生活から、多少の余裕も生まれ、
子供のために7段飾りを買う家庭も増えてきた。
我が家も昔気質の爺さんが浅草から雛飾りを買ってきた。
しかし、年の経過と共に物置の奥に隠れたまま、その晴れ姿を
飾ることも無くなった。
孫娘が誕生し、そっくり譲り渡し、世代を越えて、季節の役割
を果たしてくれた。その孫も来年は高校生、果たして飾る風習
は継いでくれたかのであろうか・・・。

住宅事情もあって、こうした伝統文化を守ろうとする機会が少
なくなってしまった。
こんな背景もあって、ひな人形段飾りを置けない家庭もふえ、
素盞雄神社では役目を終えた雛人形を引き受けはじめた。





雛壇に飾られた雛人形を前に、この膨大な数の人形様がこちら
に視線向けている。ステージの前に立ち着飾れた人形姿と向き
合い、その姿にただただ驚くばかり。家庭で役割を終えたが、
ここで再び光を浴びている。

ようこそ松崎家の世界へ

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