春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

エレクトーンに魅せられて

2012-09-22 13:43:00 | 舞台・ライブ

何時も人波が絶えない花の都、銀座に来てしまった。
銀座のヤマハホールで、生徒さん先生が集まり、日頃の練習結果から熟成された作品の発表会である。
早速会場に入り、出演者とその家族で一杯である。


かりん姫はピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、ポップバージョン。クラッシックの有名な曲の一つと言われているが素人には題名と曲が中々結びつかない。しかし、流されるメロデーに聞き覚えのある曲であった。
演奏者は、おおよそ年齢順で順番から始まっている。ペタルに足がかからない幼児の演奏はがかりん姫は4番目でポップにアレンジされているとはいえ、ハードルの高いクラッシックに、大丈夫かなあ~っと思ったが、余計な危惧で、しっかり演奏している。
演奏曲に合わせ、体全体で強弱をつける仕種は何年も舞台演奏しているかのように、一端の演奏者気取りであった。
ホールの観覧席に埋まる多くの関係者を前に一緒に演奏していたママ以上に、落ち着きはらっていた。


当日は母娘の個別出演。
カリン姫のママはも最後の方の出番で中高校生の見事な演奏が続いただけに、それなりのプレッシャーがあったようだが、リズムカルな「星影のステラ」を演奏し、頑張った結果が拍手に繋がっている。


真っ黒な衣装で身を固めた、魔女姿でOver the Reinbowが見事なハーモニーが会場に響きわたる。

中学生高学年が結構多いが、受験、塾、吹奏楽の部活など多忙な傍ら、プレッシャーを感じつつ、エレクトーン練習が続けられるのも凄いなあ~
トランペット、ベース、ドラムなどなどフルバンドの演奏が、手足を自由に使い分け一人で演じられる、不思議さがエレクトーンの最大の魅力なのであろう。

どれも、良かった。馴染みの関係から、こんな曲も印象的であった。
美しいロマンチックな夢を載せる東京デズニーランドのテーマ曲。
「チュニジアの夜」は複数のボンゴ、ドラムの響きに併せてメロデーダイナミックに、格好良い、中学生とは思えない。
「情熱大陸」はバイリオリンに併せて、ラテンリズムにのってオープニングテーマ曲
「江~姫たちの戦国」大河ドラマのオープニングがジーンと浮かんでくる。
去年も「坂の上の雲」情景描写を背景に練りに練ったメロデーが再び、音楽に載せられ蘇ってくる。
今年も次々と繰り出さされる見事な演奏に聞き入りあっと言う間の約2時間であった。

帰りに近くのライオンホールで一杯、飲んだ後、それぞれ新橋方面と有楽町方面とカリン家族と別れて、帰宅。
今度は横浜の家で、じっくり聞かせて、もらおうかな

最後の「すーちゃん」の言葉

2011-05-01 15:14:00 | 舞台・ライブ

1時代を築いた3人娘、元キャンデーズの「すーちゃん」こと田中好子さんが亡くなられた。
アイドルの先駆けとして一世を風靡した人気グループであった。
丸いふっくらした女の子の「すーちゃん」はグループ解散後も女優として、歩み続けたことは色々報じられ居る通り。
その姿に3人娘はすっかり卒業し、女優さんとして、風格さえ感じる奥の深い顔であった。
未だ女優として真っ盛り、こんなに若いのに、余りにも早い死は、がんの恐ろしさ、思い知らされる。

既に病魔の闘いに、一縷の臨みを断たれ、悟りきったかの如く、最後のエネルギーを出し切り、語りかけてくれた。
外見では全く判らない、位に既に体は蝕まれていたようであった。絞り出すような声のメッセージは弱々しく、精一杯声を出そうとしている様子が痛々しく伝わってくる。途中で間が開くのも、尋常でない状態が、流される音声からもはっきり判る。
それでも、最後まで話したメッセージに聞く側を万感胸に迫るような、衝撃的で辛いものであった。

記録的な大地震に列島が襲われ、先の見えない原発に気が休めない日々が続く中、有名人が、単に「頑張ろう」「元気を出そう」が何度も繰り返され、空言のようにさえ思えてくる。
そんな中に自身が追い詰められた中でも、被災地に対する思いやりを懸命に伝える「すーちゃん」の姿は見え無くても、伝える意志は充分、輝いていた。

最後のメッセージは、
『私も一生懸命戦ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。
でも、その時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。
それが私の務めと思っています。』
葬儀で「すーちゃん」亡くなる寸前の生の声が流された。
特別なアイドル追っかけではないが、ああ~これで、行ってしまったのか~と、その語り口が何時までも残る、最後であった。

ニュースペーパーに抱腹絶倒

2008-05-20 06:37:00 | 舞台・ライブ
◇秀悦なコント劇の連続

"抱腹絶倒"の言葉の辞書に「倒れそうになるほど大笑いすること」と書いてある。
写真は時々TVにもお目にかかる、偽小泉純一郎である。良~くその姿をリアルに観察しており言葉がなくても、その動きだけでも、お笑いを誘うが、あの突き放すようなワーンフレーズの小泉演説が本物か、偽物か識別出来ないぐらいに、徹底的になりきっている。
その小泉純一郎以下、安倍晋三、福田康夫の歴代の首相が順次登場から始まる衝撃的シーンに、ドキモをぬかしながらのコント集団、「ザ・ニュースペーパー」がこの多摩センターのパルテノンにやってきた。
日頃メデイアを通じて流される政治・経済・事件など国内外を問わず話題性のある素材をいち速く捉え、5~10分のコントを作り、舞台で演じてしまうのである。
「旬のニュース」モットーとしており、難しい素材をも笑いにかえてしまう、これぞプロ中のプロとして、直に見ていると心酔してしまうほどの集団である。TVを付ければ某大阪の○本興行主体の一発の瞬間芸で浮き上がっては消えてしまうお笑い芸人がTVメデイア向けにもてはやされて辟易しているが、そんな背景のなかにお笑いの本質を見るようで実に新鮮に目に映る。
「旬のニュース」と言えば、当日京王線で米軍機が落とした不発弾処理が話題になっていたが
京王線の作業服を着た役者がステージから、「只今、無事に不発弾処理が終わった」旨のご挨拶がいち早くコントネタで鮮やかに料理されていた。
次から次へと切れ目なく演目に笑いの渦が途切れないまま、目を瞬く石原都知事、地面にとどくばかりに頭を下げる東国原県知事、橋下大阪府知事の3人のやりとり、橋下知事が真に迫る思い切りの泣きの演技に、思わず共演者もくすくす笑い出してしまうシーンにはまさしくニュースペーパーの真骨頂のようで、思わず、涙をだして笑ってしまった。

2時間余りの時間はあっと過ぎてしまった。その役者さんたちの好演が冷めやらぬまま、ホールで見送る役者さんの素顔が実に格好よく輝いていた。あの純一郎の生姿を直に拝見し、人間ってこんなに変わってしまうのかと思い知らされた。

◇糖尿病に戦うリーダー渡部又兵衛

前述のザ・ニュースペーパーを立ち上げ、人気の源泉でもあるリーダー役の渡部又兵衛さんがTVに出るとの話に、またまた舞台の再演かと思ったが、糖尿病の最前線で人工透析で激闘する姿であった。
ご両親共糖尿病で筋金入りの糖尿病遺伝子で忙しさと酒の世界など不摂生もたたり、当人が気づいた時はかなり蝕まれかなり危険な状態であった。
網膜の血管が破れ出血する合併症で最悪失明も、3度の大手術と挙げ句の果てには糖尿病神経障害で壊疽にかかり、役者生命に関わる左足切断迄にいたってしまった。
以降は2日に1度の全身の血をきれいに入れ換える透析治療の闘病生活が続けられる中での、役者生活である。
しかし、そんなハンデイキャップを舞台では全く感じさせない、プロ中のプロである。
生命維持の大事な食事も塩分制限は半端でない。
「ラーメン食べても、汁飲むな」「味噌汁飲んでも汁残せ」の辛い掟は忠実に守られているようで、TVに映し出されるコンビニの弁当で、これに該当するおかずは「ハイ、これは駄目、これも駄目」と野菜類を残し、大半のものはつまみ出されていた。
医者に掛からないまでも、潜在的な、糖尿病予備軍は大量に居る
その遠因となるものは総じて、我が身に引っかかっているようである。
1、酒、たばこ
2、睡眠不足
3、ストレス
4、過食
5、塩分過多、糖分過多
6、不定期の食事
7、常に満たされない旺盛な食欲
本当に怖いのは合併症、蝕まれる前に医者の忠告は守れが又兵衛さんの忠告でもあったようだ。

マムシ出現

2008-03-09 17:12:00 | 舞台・ライブ

この頃は温かくなったとは言え、朝は未だ0℃前後で空気は未だ冷たい、そんな時期に「マムシ」が出ると言う。
マムシはマムシでも今や、メデイアで活躍する毒マムシであった。
毒は何れも持ち合わせているが、こちらのマムシは口から刺激的な毒をまくが、その毒がラジオなど媒体を通って耳から聞こえるまでで、今の所、毒が廻って、倒れたと言う話はない。
その生毒をもらって、御利益が生まれれば、長生きでも出来ればと生マムシを見に行った。
生来のスタイルか、かっては毛沢東が着るような詰め襟の人民服姿で、眉毛が濃く、角張った顔は丸で渥美清のような毒マムシが現れた。
戦中の昭和11年(1936)生まれはあの倒れたジャイアントの長島茂雄と同じで、既に70代を越えているが、背筋がピントした姿勢としわの無い顔は病気で老け込んだ長島と対照的である。
「このくたばりそこないめ」「きたねえ顔したじじい・ばばあ」と毒舌は許容限界範囲?で益々回転良く出てくる。
悪たれ、毒舌をはいた後、ちょろっと舌を出し、いたずらそうな顔をして伺うのは本物のマムシそのものであるが、その後に「元気だせよ」「長生きしろよ」とフォローの言葉が入る。
年金問題、千羽吉兆、偽コロッケのミートホープ、白い恋人達、赤福、不二家と次から次へと
"役人不正"や"偽"に固められた社会を取りまく、悪行の数々に、いきり立つ姿は「スワッチ」の掛け声で出てくる正義の味方ウルトラマンである。
巣鴨で群れなし、はぶりよく金を使うばばあと一方では外に出られず、淋しくる留守を守るじじい。
そのウルトラマンも年老いてしまったが「腹も立とうが、皆元気出して生きなきゃいけないよ」と話を纏める。
ちょっと言葉は汚いが、歯に衣を着せず、気取らない下町の江戸っ子気質の語り口が、唯一江戸を伝える言葉である。
吉本で席巻され、関西弁がはびこる世間で、こうした江戸弁が何故か心地よく伝わり、遠い昔のことであるが明治生まれ職人気質の親父の言葉が思い出される。

マンドリンの響きに心酔

2006-11-22 06:01:00 | 舞台・ライブ

紅葉も徐々に色づき更けゆく秋から、初冬への装いへ慌ただしく駆けめぐる。
そんな秋の一日、毎年の恒例行事として、立川マンドリンクラブから定期演奏会の案内を頂く。
演奏場所は立川市民会館であったが、ここ数年東大和の市民会館に変わってしまい、道不案内交通の便から、ついついさぼってしまったが、はじめてこの東大和のハミングホールに行ってみた。
会場前では既に行列、団塊の世代から、既に現役を退いた白髪組のオジサン、オバサン族の群れに混じって、開館前までの時間をならび、ほぼ中央の好位置の座席を確保できた。
暗いステージから、徐々に照明でライトアップされたマンドリンクラブの皆さんが、清楚な制服で統一された衣装で眩しく、ステージ一杯に現れる。
中央から左の部分は1stマンドリン、2ndマンドリン他マンドリン楽器のパートで右半分はギターで一番最後尾はコントラバスやパーカッションで固められ40数名の大演奏が目の前で始まる。
団員の構成はマンドリンは大半が女性、ギターは男性と固められているが、手にした楽器の持つ音色、特性から取りつかれた一つの傾向か、面白い。
この、目の前の大規模な構成から、マンドリンの持つ繊細な響きとギターの持つ、広い音域の響きが、見事に合成され、弦楽器のしなやかな響きに、幻想的な世界に運んでくれる。
中々この響きを言葉に言い表すのは難しいが、マンドリン・ギターを弾きながら、自分の音に酔いしれ、心酔される姿に生の音楽ならではの臨場感がたっぷり伝わってくる。
アナログからデジタルへ、スピーカや、イヤーホーンから増幅、加工された音楽も手軽に場所を選ばず手軽に何処でも聞けるようになった世界に、弦楽器の生の音はまた新鮮で音の原点に立ち返った感じさえする。
演奏会は世界視野で駆けめぐっているが今回はイタリア紀行編で「ベニスの一日」「英雄葬送曲」のクラシックから、イタリアを舞台に一時代を風靡したキャサリンヘップバーンの「旅情」など映画音楽など懐かしさを演出してくれた。
「心頭滅却」薄く目を閉じ、耳から入る旋律に気分はベニスの世界に運んでくれる。
蛇足ながら隣席のおやじ、始まるや否や完璧に寝ていたが、果たして子守歌になってしまったのであろうか(笑い)
2時間弱の演奏も、あっと言う間に終わってしまった。
マンドリンの持つ心地よい響きを耳に残しながら、会場を後に、まさに癒しの一時でもあった。

ようこそ松崎家の世界へ

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