池田さんつづきなのですが、彼女が俳句に飛び込んだのは、阿部完市氏の句集に感動したからだそうです。そこで彼の句を読んでみると、上記の句が推奨されていました。 推奨しているのは小野裕三というひとなのですが、この句が「俳句は完結してはならぬが、完結感を具有していなければならぬ」と言う阿部氏の俳句観をよく発揮した良い作品であると述べていました。
阿部氏の言わんとすることは、ぼんやりとは理解できるのですが、この句がよく発揮された句とは言い難いのではないかと思い提起句としてみました。彼の数句。
ローソクもってみんなはなれてゆきむほん
栃木にいろいろ雨のたましいもいたり
少年来る無心に充分に刺すために
あんなところに一等賞の風が吹く
木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど 愚足
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阿部氏の言わんとすることは、ぼんやりとは理解できるのですが、この句がよく発揮された句とは言い難いのではないかと思い提起句としてみました。彼の数句。
ローソクもってみんなはなれてゆきむほん
栃木にいろいろ雨のたましいもいたり
少年来る無心に充分に刺すために
あんなところに一等賞の風が吹く
木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど 愚足
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