575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

もう一人の自分  麗

2006年02月09日 | Weblog
 先日お話した映画「博士の愛した数式」
をみてきました。
原作とは少し違っていますが、なかなか心暖まるいい作品に仕上がっていました。

以前は素数の存在について書かせて頂きましたが、映画の中で印象的だったのは
友愛数の定義です。

友愛数とは、「異なる2つの自然数の自分自身をのぞいた約数の和が互いに
他方と等しくなる数」のことです。

博士は雇われた家政婦の誕生日が2月20日と知ると自分の腕時計に刻まれた
284のナンバーと結びつけて友愛数について説明してくれます。

つまり、220の約数(ただし220は除く)の和が284になって、
284の約数(ただし284は除く)の和が220になっているのです。
実際にやってみましょう!

220の約数は{1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,
110,220}の12個ですよね。ここから220をのぞいた約数の和をたすと?

    1十2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
となります。

一方、284の約数はというと{1,2,4,71,142,284}の6個で
284をのぞいた約数をたすと?あらら不思議!

1+2+4+71+142=220となるのです。

 友愛数は現在では550組も発見されていますが、
その中で最小の組が220と284です。(3桁ではこれのみ)
その次は1184と1210が友愛数になるそうです。
ピタゴラスは「友人とは何か?」と聞かれ
「もう一人の自分を探す友愛数のようなもの」と言ったとか。。
さて、皆さんのもう一人の自分はどこにいらっしゃいますか?
コメント (3)
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