575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鯔まんじゅう食べたーい  鳥野

2009年02月10日 | Weblog
誘われて蟹江の町へ行ってきました。
蟹江といえば、町内を蟹江川、日光川、佐屋川、善太川など幾筋もの川が流れ、情緒豊かな水郷として知られていました。

芦原に啼くよしきり、糸をたれる釣り人、舟遊びの小舟・・・などは今は無理。夜寒橋という粋な名の大橋を車が疾走していました。

かっての水郷蟹江は、俳人に愛され、吟行の名地として訪れる人も多く、その名残のように、句碑も数多く建っています。

中でも鹿島神社境内の文学苑には、著名な俳人の句碑と地元の愛好者の句が集められて、圧巻です。

  ・ くひな鳴く鹿島の神の灯ともりて  青畝

  ・ 光るもの多し蟹江の水の秋  汀子

  ・ 芦茂るところ中洲のあるところ  狩行

今回の内心の期待は、郷土料理の「いなまんじゅう」。鯔を姿のまま小骨まで抜いて、腹に味噌を詰めて焼いた逸品。

その伝統を本来のかたちで継承するのはただ一人、「いなまん」の御当主だけと聞いたけど要予約。今回は諦めました。

  ・ 蟹江駅の高みにたちて水郷の面影さがせどただ風の吹く

  ・ 水路みな暗渠となりて田舟はも資料館にあり蟹江の町の

  ・ 捨て舟と芥浮かべて日光川海まで三里をたゆたいてゆく

                     鳥野
コメント (2)
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