575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

血の中に染み込む五・七と季語     愚足

2009年02月08日 | Weblog
先日、さだまさしの線香花火の歌詞が季語にちりばめられていることを、ブログのネタにしました。
 しかし、週刊「日本の歳時記」の最近号を読んでいてビックリ。
 シンガーソングライターの小椋佳さんの歌詞を知ってこの人もかと感心しました。
 小椋佳さんが美空ひばりの四十周年記念リサイタルのために十二曲からなる「旅ひととせ」というアルバムを書き下ろしたそですが、なんと、その十二曲の中に四十五もの季語を使ったということです。ちなみにその中の一つ「岩燕」の歌詞です。

  花雲 不忍の 池の面たゆとう夕風が 旅立ちの
  戸惑いの 心を映して定まらず 
  春の愁いか いざないか 留まらぬ身の 我儘か
  花冷えの夜も深く 別れのつらさをかみしめて 旅支度する人の・・・

  花衣 身にまとう 明るい季節に背を向けて 旅に出る岩燕いずこで
  何待つ 何捜す 胸のあたりで密やかに 手を振る人を 忘れるな

 要所要所に季語が配置されていますね。小椋さんが言うには、「作詞をする際に、五七のリズムや、「季語」の重大性が無意識のうちに自分の血の中に染み込んでいることを認めざるを得ない。」そうです。
 
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余呉湖駅降りて余呉湖の余寒かな   朱露

2009年02月08日 | Weblog


    机の上で作った句に見えるのが実に心外。
    数十年前一人で録音に行く春先の余呉湖。
    1、8平方キロの周囲に誰もいなかった。
    誰もいないみずうみの録音をとって帰る。

コメント (1)
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