575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

早春句会   麗

2009年02月19日 | Weblog
体感的には冬に戻った寒さの中
昨夜は早春の息吹がいっぱいの楽しい句会となりました。

安田屋さんには初参加の結宇(ゆう)さん。

  春寒や塔婆の文字のささくれて 

いきなりのトップ賞でその実力もさることながら、
俳号の「結宇」についての
紹介に一同深く胸を打たれました。
海外で戦死されたお父様が宇品港(今の広島港)から出征されたことを
知ってつけたのだそうです。
お父様との見えない絆を俳号にされていたのでした。

愚足さんの

   未来見る瞳のぞきて春隣

のように我が子の無垢な瞳をのぞくことができず海外で命を落とされた
結宇さんのお父様のような多くの犠牲の上に今があるということを
昨夜の句会で改めて実感しました。

また昨夜は、私の友人の西田さんも飛び入り参加。
句会は初体験ということでしたが若い新鮮な感覚で選句してもらいました。
「とても楽しかったです」という嬉しいメールも届きました。

    春風が新しきもの連れてくる   麗
コメント
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