575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「よく見る」     遅足

2010年09月04日 | Weblog
「凛然たる青春」高柳克弘・著、読んでいたら
こんなことが書いてありました。

   

赤鱝(あかえい)は毛物のごとき眼もて見る  山口誓子

毛物のごとき、という表現は、
エイを魚として見る私達の常識を脅かす。
海底にふせているエイの目つきは、
草に隠れて獲物を狙う肉食獣の眼を思わせる。
誓子の句のインパクトはエイを見る眼を変えてしまう。

俳句の方法論として「よく見る」と言われるが、
私にとってこのコトバはわかりにくかった。
しかし、誓子の句は、よく見る、とは
ものを見るにあたって常套的なワクグミを放棄することだ
と教えてくれた。

   

荻原先生が「コトバをずらす」と言われるのも
多分、同じことを言っているのでしょうか?



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その昔暑い九月があったよな     朱露

2010年09月04日 | Weblog


     「よな」は感嘆のヨとナを連ねる。
     「よ」が高く「な」が低い発音だ。
     逆だと疑問の意味になってしまう。
     このバカ暑さを知らない奴はバカ。

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