575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の投句が集まりました。  遅足

2010年09月13日 | Weblog
さしもの猛暑も今日は一段落、
明日からは秋らしくなるようです。
秋といえば「梨」。いろいろな梨が集まりました。

   

題詠「梨」

①梨むいて一人静かに愚痴こぼす
②シャリシャリと梨食む不協和音かな
③点滴終え梨一切れの甘さかな
④梨重し汝は猛暑にて肥りしか
⑤もぎ立てをサラダに添えて庭の梨
⑥説教の僧の破顔や梨の皿
⑦梨をむくこの剥き方は父のもの
⑧梨噛めば運動会の味がする
⑨梨の実の黒文字伝う甘露かな
⑩梨ひとつ貰ってスキップ帰り道
⑪さくさくと梨食む妣の糸切歯
⑫梨の実の食べきれぬままベッド脇
⑬深層に秘密の如く梨の芯

 
自由題
 
①目覚むれば今宵はフォルテ庭の虫
②音たてて木の実の睦み合う日かな
③虫の音の止みて明け待つ長さかな
④秋ともし素描の人の背中かな
⑤寒狭川夢幻の下り簗
⑥手より手に鐘鳴らし継ぐ終戦忌
⑦刺身用てふさんま美(は)し一尾買ふ
⑧君と聴く銀河をめぐる虫の声
⑨新涼や刺つつみ込む水の玉
⑩何もかもぱさついたまま秋に入る
⑪推敲の文(フミ)塚埋む(ツカウム)と凌霄花(ノウゼンカ)
⑫脳の中虫の音響くテント泊
⑬品切れと百円ショップの秋扇

自由題も面白いですね。
さて、どんな結果が待っているのでしょうか?

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秋の人戦後のままに七十年    朱露

2010年09月13日 | Weblog


    七才で戦争が始まり十一才で終った。
    「見るべきものは見た」とは生意気。
    その後六十数年不機嫌のまま生きる。
    民放のアナウンサーとは笑止千万也。 

コメント (1)
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