575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

懐中に椎の実のある仮寝かな   鳴戸奈菜

2010年09月20日 | Weblog
句集を読んでいたら、この句に目が止まりました。

仮寝というから旅先での一夜だろうか。
気がつくと、ふところには椎の実が。
拾ったまま、懐にして眠っていたのだろうか。

わたしの懐にある小さな椎の実。
人生という旅のなかにある小さな私。

私も椎の実も、宇宙という大きな懐のなかに
抱かれた小さな異物かも。

秋の夜、という透明感のある時間が流れている。

   

俳句はゆっくりと声に出して読む。
懐中のK音、仮寝のK音が韻を踏んで心地よい。

                遅足

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耳鳴りの原因は何秋高し    朱露

2010年09月20日 | Weblog


      好村兼一「伊藤一刀斎」上下読了。
      一刀斎は伊豆大島の人で懐かしい。
      古里真鶴の50キロ沖に浮かぶ島。
      わくわく九百頁一気に読みダウン。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする