句集を読んでいたら、この句に目が止まりました。
仮寝というから旅先での一夜だろうか。
気がつくと、ふところには椎の実が。
拾ったまま、懐にして眠っていたのだろうか。
わたしの懐にある小さな椎の実。
人生という旅のなかにある小さな私。
私も椎の実も、宇宙という大きな懐のなかに
抱かれた小さな異物かも。
秋の夜、という透明感のある時間が流れている。
俳句はゆっくりと声に出して読む。
懐中のK音、仮寝のK音が韻を踏んで心地よい。
遅足
仮寝というから旅先での一夜だろうか。
気がつくと、ふところには椎の実が。
拾ったまま、懐にして眠っていたのだろうか。
わたしの懐にある小さな椎の実。
人生という旅のなかにある小さな私。
私も椎の実も、宇宙という大きな懐のなかに
抱かれた小さな異物かも。
秋の夜、という透明感のある時間が流れている。
俳句はゆっくりと声に出して読む。
懐中のK音、仮寝のK音が韻を踏んで心地よい。
遅足