575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

レモン一つ「パンセ」の章に挟み置き  結宇

2011年09月07日 | Weblog
豪雨による大きな被害を出した台風12号が去って
昨日、今日と東海地方の空は真っ青な秋晴れ。
紀伊半島では、いまも孤立した集落があり、
救助が行われています。
熊野や十津川など、訪れたこともあります。
亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りするとともに
被災された方々にお見舞い申し上げます。

この句、読書の秋にふさわしいですね。
人間は考える葦である、という一節で有名な「パンセ」。
クレオパトラの鼻が、もっと低かったなら、
大地の全表面は変わっていただろう。
これもパンセの一節です。

著者はフランス人のパスカル。
パスカルの法則の発見でも知られています。
この法則って何でしたっけね?
そうか、液体や気体は、一部が受けた圧力を
そのまま他の部分にも伝えるというものでしたね。

句の作者は、フランス語で読んでいるのでしょうか?
なかなか難しい内容に、気付け薬のレモン?
そのレモンを本に栞にして・・・一休みかな。

レモンとパンセの取り合わせがオシャレな句です。

                     遅足
コメント
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