575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

桜と蛇と  鳥野

2011年09月18日 | Weblog
いまさらに取り上げるのが、おかしな具合。
と思えるほどに、すっかり常連です。

「中日歌壇」の小島ゆかり選に、松田宗匠がまたまた入選。

・ ふるさとは夢も帰れぬみちのくの津波のまえの桜さく道

小島ゆかり選評。”哀しいひびきが静かに胸に沁みる”

 鳥野としては、心底かなしい作品だと、打たれました。最小限の漢字遣い、マスコミに連日登場する被災に関する表現は一切なし。
 それ故にいっそう哀しいのです。

☆ ブログ当番のために、ここまで原稿を書いておいた矢先の8日(日)の
   中日歌壇に再び松田宗匠のお名前が。連打です。

 ・ コンクリートの溝に晩夏の流れあり首濡らさずに泳ぐくちなわ

小島ゆかり選評。”映像の捉え方にいつも詩的センスを発揮する作者。蛇(くちなわ)は頭部をくっと持ち上げたまま、すべるように泳ぐ。上句と下句の呼応がすばらしい”

コメント (1)
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