秀句三五〇選「画」のなかの一句です。
不思議な、しかし魅力的な句です。
なにか、そそられるものがあります。
解説では、春の野で見た蝶のイメージが、美術館までもついてくる。
その蝶の残像を美術館に置いてきたのだ、と読まれています。
この句のポイントは「ことりと」という
表現にあるのではないでしょうか。
生きている蝶は飛び回り軽やかです。
しかし、死んでしまった蝶はどうでしょうか?
それでも、ことりとは置けない気がします。
この蝶は、あくまでもイメージとしての蝶。
それが実体として存在するならば、
美術館にあるのがもっともふさわしいのではないか。
イメージの化石としての蝶なら「ことりと」置くことが
出来そうです。
この蝶は秋の蝶のような気がします。 遅足
不思議な、しかし魅力的な句です。
なにか、そそられるものがあります。
解説では、春の野で見た蝶のイメージが、美術館までもついてくる。
その蝶の残像を美術館に置いてきたのだ、と読まれています。
この句のポイントは「ことりと」という
表現にあるのではないでしょうか。
生きている蝶は飛び回り軽やかです。
しかし、死んでしまった蝶はどうでしょうか?
それでも、ことりとは置けない気がします。
この蝶は、あくまでもイメージとしての蝶。
それが実体として存在するならば、
美術館にあるのがもっともふさわしいのではないか。
イメージの化石としての蝶なら「ことりと」置くことが
出来そうです。
この蝶は秋の蝶のような気がします。 遅足