575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鵯に空気銃向け戦負け    朱露

2011年09月10日 | Weblog
    昭和二十年秋鵯を撃ちまくった。
    醤油をからめ焼いて食う美味さ。
    疎開地真鶴へも米兵が現われた。
    我らは彼らを囲み菓子をねだる。

              



             

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刃をいれて怒りのごとしレモンの香   遅足

2011年09月10日 | Weblog
船団・朝倉ドクターの診断です。

レモンの句、とても楽しませていただきました。
バブル前後は、輸入レモン花盛りでしたが、
現在は、もともとの国産生産地である瀬戸内地方が、
独自のレモン栽培で復興しております。
無農薬、有機栽培、非ポストハーベスト、などなど。
私は、必ず、国産を求めます。

かつては、しゃれた果物、薬味の代表であったレモンを、
大胆に詠みかえていらっしゃると拝見いたしました。
日常の香りとなったレモン。
しかしながら、その強い香りは、やはりレモンならでは。
そこのところを、大胆に新しく詠まれた句です。

 〈レモン切るより香ばしりて病よし 柴田色葉女〉

からは、大きくレモンと時代が変化しているのではないでしょうか。


  レモンの香一糸まとわず立ちにけり   

  午前零時レモンが夢をみる時間    

  一代記閉じてレモンの香のなかを   

過分のお褒め、ありがとうございます。

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束ね髪 首筋さらり シュシュふわり   智恵

2011年09月10日 | Weblog
私は、シュシュがなにものなのか?全然分かりませんでした。

結宇さんから、句会のあとにメールが来ました。

 句会の小生がとった句中の「シュシュ」、
 帰宅して多分フランス語かなと思い調べましたら、
 chouchouで、意味は髪をまとめるゴムバンドと
 まさにそのままありました。

シュシュは、ドーナツ状にした薄手の布にゴムを通して縮ませたもの。
髪留めにするほかにブレスレットとしても用いられるものだそうです。

フランス語のシュ (chou) はキャベツの意味ですが、
シュシュ (chouchou, chou‐chou) は「お気に入りのもの」だそうです。

この実感。女性でないとつくれない句ですね。    遅足





 
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