575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

バス停に帰り待つ子や春の雪    結宇

2013年03月03日 | Weblog
バス停で誰を待っているのでしょうか?
お母さんでしょうか。
そんな子供に春の雪がやさしく声をかけているようです。
春のようなお母さんでしょうね。
私は男の子をイメージしました。

今日は雛祭りです。雛祭りといえば桃の花です。
しかし旧暦の3月3日より一ヶ月ほど早いので無理ですね。
我が家では、ようやく梅の花が三分咲き。

この句、3月3日と読むと、また新しい物語が始まります。
お母さんを待っているのは女の子。
遅い夕食をすませて雛祭りを祝う母子。
春の雪はまだ止んでいません。

名古屋では、春の雪を楽しむことが出来ますが、
北日本では怖ろしい魔物となり、亡くなった人も。
とても同じ日本とは思えません。
この辺りに京都を中心につくられた季語の限界を感じます。

                      遅足


コメント
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