575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3月句会の結果です。     遅足

2013年03月22日 | Weblog
3月句会、9人の出席でした。
今回は、佐保子さんがはじめての投句です。
最高点を採った句が5つもありました。
ちょっと難しかったという声も。


題詠「彼岸」

①二万人の「それから」ありし彼岸かな(能登)智恵・結宇・すみ・静荷・遅足
②東北に向かって祈る彼岸かな(麗子)亜子・静荷
③手のひらの豆腐はじけて彼岸です(えみ)郁子
④空(そら)陸海(りくうみ)際(きわ)望洋と彼岸かな(晴代)佐保子・狗子・佐保子・遅足
⑤母の耳また遠くなり春彼岸(郁子)鳥野・佐保子・亜子・麗子・遅足
⑥思いっきり伸びして薄着春彼岸(静荷)佐保子・すみ・えみ・立雄
⑦彼岸道吾より若き母に逢ふ( 亜子)鳥野・智恵・結宇・晴代・狗子・立雄
⑧盤囲み日がなベンチの彼岸かな(立雄)結宇・晴代
⑨壬生狂言くるまりて見し彼岸かな(佐保子)すみ
⑩添い遂げて彼岸桜の花の下(遅足)智恵・郁子・麗子・立雄
⑪腹くくり彼岸ググりて夜更けゆく(智恵)
⑫彼岸会や馴染みまばらに往き還へり(カエリ)(結宇)狗子
⑬光増し墓も華やぐ彼岸かな(すみ)亜子・郁子・晴代・静荷・麗子
⑭哲学の道に落ちてる彼岸かな(狗子)鳥野・えみ


席題「春の風邪」

①イケメンの声なやましき春の風邪(晴代)狗子・結宇・すみ
②閨(ねや)にきく猫の遠鳴き春の風邪(亜子)すみ・静荷
③春の風邪南画の渓(たに)に納むかな(結宇)亜子・遅足
④春の風邪治り悪しと長電話(麗子)亜子・郁子・晴代・静荷・立雄
⑤春の風邪駅のベンチでうたた寝す(狗子)
⑥春の風邪恋のワクチン頬染まる(郁子)遅足・麗子
⑦春の風邪まぬがれた気がばち当たり(すみ)郁子
⑧ふせておく漱石の本春の風邪(遅足)狗子・晴代
⑨観劇や幕間しわぶく春の風邪(静荷)結宇・麗子・立雄

番外
春の風邪うつらうつらのひと眠り(えみ)
春の風邪籠りてつのる旅心(佐保子)


次回は4月17日(水)午後1時   東鮨
題詠は「春惜しむ」。席題はありませんので、自由題とあわせて2句です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする