作者の姜祺東(かんきとん)さんは、昭和12年の日本生れ。
在日コリアンの二世です。
私の読み慣れた俳句とは肌触りが違います。
韓国の詩の特徴は、抵抗の抒情詩。
その特色は「恨」と「怨」にあると言われています。
「恨」は自己の内部に沈殿し、雪のように積もる悲しみ。
そして「怨」は他人に対する火のように燃える憤怒です。
姜さんの俳句も抵抗精神に溢れています。
生きている場所が祖国よ草の絮
選挙権なし銀杏を踏み砕く
わが遺骨(ほね)は冬玄界に撒き散らせ
こんな句もあります。
流星や封印の過去よみがえる
封印の過去とは?
桓武天皇の生母は百済王の子孫という事実。続日本紀に記されています。
平成天皇も、この事実を踏まえて韓国との友好を希望されています。
戦後、間もない頃には「社会性」のある俳句が盛んにつくられました。
豊かな社会の実現とともに、社会性の強い句は嫌われていったようです。
政治の時代が終ったのでしょうか・・・
姜さんには抒情豊かな句もあります。
掌のなかの蛍と息を合わせけり
私の好きな句です。 遅足
在日コリアンの二世です。
私の読み慣れた俳句とは肌触りが違います。
韓国の詩の特徴は、抵抗の抒情詩。
その特色は「恨」と「怨」にあると言われています。
「恨」は自己の内部に沈殿し、雪のように積もる悲しみ。
そして「怨」は他人に対する火のように燃える憤怒です。
姜さんの俳句も抵抗精神に溢れています。
生きている場所が祖国よ草の絮
選挙権なし銀杏を踏み砕く
わが遺骨(ほね)は冬玄界に撒き散らせ
こんな句もあります。
流星や封印の過去よみがえる
封印の過去とは?
桓武天皇の生母は百済王の子孫という事実。続日本紀に記されています。
平成天皇も、この事実を踏まえて韓国との友好を希望されています。
戦後、間もない頃には「社会性」のある俳句が盛んにつくられました。
豊かな社会の実現とともに、社会性の強い句は嫌われていったようです。
政治の時代が終ったのでしょうか・・・
姜さんには抒情豊かな句もあります。
掌のなかの蛍と息を合わせけり
私の好きな句です。 遅足