575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春の雪瓦礫の山を匿(かく)せずに   静荷

2013年03月11日 | Weblog
あの大災害から2年です。
被災者のための公営住宅、2万4000戸を建設予定。
しかし完成したのは84戸。復興は遅々とした歩みです。
日本は、格差の構造を改善するのではなく、拡大していくようです。

「お腹に鉛が入ったようだった」
事故当時、原発で働いていた人が、
弁が開かずメルトダウンしかないと判った時の言葉です。
2年経って、ようやくテレビの取材が可能になったのです。
福島の原発事故は、何も変っておらず、危険は去っていません。

なぜ事故は起きたのか?
原因の究明が行われ、対処法が確立して、再稼動が最低の条件。
しかし事故は想定外と、責任を逃れようとする人たち。
2基の原発は稼動、他の原発の稼動を求める声も。

「痛みと苦しみから人は強くなる」
ドイツからボランティアに参加した若者の言葉です。
とても意味の深い言葉だと思いました。
そんな様々なことを思わせる句です。

      
三寒四温。我が家のサクランボが花を咲かせました。

                     遅足

コメント
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