575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

妻のこえ蛍のごとく点りけり    遅足

2016年06月11日 | Weblog
平安神宮の大鳥居のある辺りから琵琶湖用水の一部は南へ。
祇園を通って鴨川までにの水路、白川と呼ばれています。
この白川に蛍が出る、と聞いて夕食の後の散歩で訪れてみました。

目を凝らすと・・・小さな光の点滅。たしかに蛍です。
猫と蛍見物にきていたおばさん。「昔は一杯飛んでいましたが」と。

翌日は雨。ひょとして、と行ってみました。
木の下に雨宿りするように飛んでいました。

 ものおもへば沢の蛍もわが身より
        あくがれいづる魂かとぞみる
      
蛍といえば和泉式部のこの歌。
夫との仲が上手くいかなくなって貴船神社にお参り。
蛍を見て詠んだ歌。
貴船川には今も蛍が沢山飛んでいるそうです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする