575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

お急ぎを、藤田嗣治展     麗

2016年06月30日 | Weblog
現在、名古屋市美術館で開催中の藤田嗣治展。いよいよ、3日までです。まだ見ていらっしゃらないなら是非おすすめです。

150点という作品の多さにも見応えがありますが、生涯を4つの時期に分けて展示。
有名な乳白色の裸婦像や猫だけではありませんでした。

息を飲んだのは戦争画の3点(二階に展示)。特に「アッツ島玉砕」の折り重なっているおびただしい兵士の姿には思わず手を合わせて祈りたくなるほど。涙ぐまれている方もおられました。

戦争責任を問われ日本を離れフランス国籍を取得。キリスト教の洗礼をうけレオナール・フジタ(尊敬するダヴィンチからとったそうです)になってからの作品には宗教的な色合いが深くなります。
最後は礼拝堂まで作った藤田の最期。その生涯は波乱に満ちていましたが、画家の底力を見せてくれる展覧会です。

藤田の生涯を描いた映画「FUJITA]で藤田を演じたオダギリジョーさんのイヤホンガイドもお薦めですよ。
久しぶりに展覧会でエネルギーをもらいました。
ちなみに来月の句会のお題「猫」の作品も多いですよ!藤田の絵画から一句できました。

      猫を抱く青きドレスの女あり  麗
コメント (1)
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