575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

一匹の蛍が闇を待っている     遅足

2016年06月21日 | Weblog
なんとなく惹かれます。
「一匹の」というのが、蛍の思いの強さを強調しているよう。
単に雌にアピールするだけじゃないのかな。
暗くなるから光るのか?光るために闇を待つのか?
想像がひろがります、と郁子さん。

前にも紹介しましたが、この蛍は京都・白川で見たもの。
大通りから路地へ。ちょっと暗くなった一角。
目を凝らすと・・・小さな光の点滅。たしかに蛍です。

最初は

  一匹の闇が蛍をまっている

と、しましたが、どうも落ち着きが悪くて変えました。
さまざまな読み方をしていただける幸せな一句です。
コメント
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