575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の投句が集まりました。 遅足

2017年02月15日 | Weblog
今日は久しぶりに最高気温が10度を越すそうです。
風も穏やかな朝です。
句会では、どの句に風が集まるのでしょうか?


課題詠「耳」

①語られぬ罪の声聞く余寒かな 
②耳切りしゴッホ自画像春浅し 
③春寒し聖人眠る高野山 
④新聞に■■■のことも日脚伸ぶ 
⑤耳あれど心聞こえぬ春霰 
⑥うらうらと聞こゆ間延びの灯油売り 
⑦囁きは瀬音葉ずれや春来る 
⑧ぴくぴくり春はまだかと猫の耳 
⑨たちのぼる土の匂いに春を聞く 
⑩春の声波動と香り聴く野原 
⑪雪払えば音の聞こえる寺の路 
⑫古座敷有職雛が鎮座する 
⑬大なるをはためかせ春を聴く象 

自由題
①福は内円空仏の笑みこぼる 
②砂埃たつ道もなし涅槃西風 
③箸先で蕗味噌摘まむ夫婦めし 
④蜆汁汁のみ飲まれいと侘し 
⑤お遍路に琵琶僧混じる瀬戸の波 
⑥きさらぎの声透き通る弾き語り 
⑦湯冷ましや人にうまれてしまったが 
⑧プレイバック秘めし想いの春の雪 
⑨立春を越えて受話器に父の声 
⑩山茱萸と姉に教わる遍路道 
⑪早春や老木(おいぎ)若木の芽ふっくり 
⑫囀りに似てふざけ合ふ登校児 
⑬縞馬の睫毛は長し春を待つ 



コメント
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