575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ぴくぴくり春はまだかと猫の耳    亜子

2017年02月26日 | Weblog
猫が周囲の動きに注意する時は、まず耳を動かします。
最初は「ぴく」と小さく。次には「ぴくり」と。
それを見事に表現しています。

この「ぴくぴくり」をオノマトペ。
オノマトペは、擬音語や擬態語を表すフランス語。
フランス語には、オノマトペの数が 約600種類、
英語では 約1000種類と言われているそうです。
日本語には?なんと5000種類もあるとか・・・
俳句や短歌にもよく使われています。
たとえば水の流れる音。

  谷川の音ころころと秋晴るる  星野立子

  みずぷるるぽるると芹のあはひかな  鎌倉佐弓

詩人の耳には、こんな風に聞こえるのでしょうね。
擬態語といえば、この句を思い出します。

  ひらひらと月光降りぬ貝割菜  川端茅舎

         

オノマトペはどんどん新しいモノが現れるのでしょうか。
最近は「ミゾミゾ」というオノマトペもあるようです。

                    遅足

コメント
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