575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

独り居の幸せを噛むさくらんぼ  亜子

2018年07月03日 | Weblog

独り居とは、ただひとりでいること。ひとりだけで暮らすこと。

連れ合いを亡くして、一人で暮らすようになった友。
これまでは何事も夫に相談してきましたが、今は独り。
自分の思いのままにコトを決めることが出来る。
寂しい一方、自由も味わっています、と話していたそうです。
それを「幸せを噛む」と表現した作者です。

『没イチ』という言葉があるとか。
妻や夫など、配偶者を亡くした人たちのことだそうです。
配偶者を亡くした人は、65歳以上だけで860万人以上。
かつては子ども世帯と暮らしている人が多くいましたが、
核家族化が進む中で独り暮らしも増えているとか。(遅足)

  さくらんぼ独りぐらしの鬼喰ひす  品川鈴子

  独り居に慣れて明るき花水木  広木婦美
  
  独り居の夕暮れどきのヒヤシンス  吉田ひろし
コメント
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