575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「浮草」句会の投句が集まりました。 遅足

2018年07月18日 | Weblog
北海道など一部を除いて猛暑の続く日本列島。
愛知県では小学一年生が學校で熱中症になり、死亡という痛ましいことに。
早め早めの用心が肝心です。

さて、浮草句会の句が揃いました。どの句に風が集まるのでしょうか?
題詠「浮草」
①沙翁の姫浮き草纏う出立ちかな
②浮草や光の気泡まといけり
③小魚のよすが萍雨に日に
④その下に目高くつろぐ根無草
⑤萍や祖父と菱の実採りし日々
⑥流れざるごとく浮草流れゆく
⑦ことごとく青萍や心字池
⑧浮草やスーダラ節の桃源郷
⑨陽は熟(う)みて水面死す河骨の花
⑩浮草や濃淡緑ぷかぷかと
⑪群生の浮草の中動く影
⑫浮草を揺らす水底誰(た)が棲むや

自由題
①凌霄花街路樹一夜でだいだいに
②葛饅頭くるくる変わる空模様
③炎昼の熱閉じこめてアスファルト
④黒塀にのうぜんかずらジムノペティ
⑤炎天の通勤電車音軋む
⑥生き辛きを行く片陰に鳩と我
⑦一人居のくたびれたるや夏帽子
⑧雑踏に異国語混じる梅雨晴間
⑨苦瓜や雄花ばかりの匂ひ咲く
⑩一世とは一日の花白木槿
⑪初蝉や何か足りない休刊日
⑫車の屋根に白靴ならべ雨上り


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする