575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小魚のよすが萍雨に日に  晴代

2018年07月23日 | Weblog

「よすが」とは、
①身や心のよりどころとすること。頼りとすること。
また、身寄り。血縁者。よるべ。
②手がかり。手だて。方法。
と、辞書にあります。

「萍」。面白い字ですね。
字面をじっと見ていると、浮き草が見えてきませんか?
平らな水の上に草が浮かぶ様子を表しているとのことです。

浮き草は、繁殖力が強く水面を覆いつくしていきます。
小魚にとっては、鷺などの敵から身を護る隠れ家に。
また、産卵場所としても利用されているそうです。
まさに「よすが」ですね。

下五の「雨に日に」は人間の視点で詠まれており、
ちょっと違和感がありました。
推敲の余地があるかもしれませんね。

          

あまりの暑さに、今日から夏休みに入ります。
今月一杯、ブログをお休みします。遅足
コメント
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