炎天や黒ネクタイを締めなおす
先日の栴檀句会で多くの票を得た句です。
作者のお名前は忘れてしました。ごめんなさい。
先生は「締めなおす、は、ストーリー」
「俳句はストーリーではなく、感覚である」
と、評されました。
俳句はストーリーではないとは?どういう意味でしょう。
俳句は、こうだから、こうなったという
原因、結果を述べるものではないと言います。
ストーリーではない、ということは、これと同じ意味でしょうか?
俳句は感覚である、とは、芭蕉の言う
「物の見えたる光いまだ心の中に消えぬ間に言いとめるべし」
ということなのでしょうか?
炎天下、余りの暑さにゆるめていたネクタイを締め直した。
因果関係を詠んだ句と言う読みを前提にした評価だったのでしょうか?
そして「締めなおす」ではなく「締める」とすべき、ということでした。
遅足