575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月の句会の結果です。  麗

2018年09月21日 | Weblog
まだ静荷さんからの選句はありませんが、とりあえずの結果です。


題詠「栗」
①甘樫丘(あまかしがおか)乙巳(いっし)跡見む栗林(結宇) 狗子・千香子
②栗羊羹ぶ厚く切って交渉中(麗子) 郁子・能登・佐保子・すみ
③筒口の煙の先にごんの栗(郁子) 亜子・麗子・千香子・遅足
④笑栗のあけっぴろげの笑顔かな(能登)佐保子・すみ・遅足
⑤焼栗の香をたて屋台巴里の夕(晴代) 等
⑥栗きんとん布巾で絞る造形美(すみ) 狗子・等・亜子
⑦栗を買ふ丈夫な袋ぬくかりし(静荷) 智恵・能登・すみ
⑧皮をむく無心の時間栗ごはん(亜子) 晴代・狗子・結宇・佐保子・遅足
⑨縄文の人の植ゑけり栗の木を(佐保子) 智恵・晴代・千香子
⑩ころがって栗豊年をよろこべり(「遅足) 亜子・能登
⑪悪阻の娘(こ)の弁当母の栗ごはん(千香子)等・郁子・麗子・結宇
⑫毬割れて栗羊羹となりにけり(狗子) 
⑬栗の実や肩寄せ眠る毬のなか(等)智恵・晴代・郁子・結宇・麗子

自由題
①まつ虫やよいこと三つ日々記す(千香子)智恵・等・郁子・佐保子・麗子・遅足
②一合の米研ぐ音や秋涼し(亜子) 晴代・狗子・等・結宇・能登・佐保子・すみ・麗子
③月光に置き忘れたる手を拾う(遅足)等・亜子
④朝食の芋煮のうまし出羽の旅(佐保子) 晴代・狗子・結宇・千香子
⑤不忍池(しのばずのいけ)蓮立ち枯れて利行碑(結宇)
⑥水澄みてカバ顔を出す動物園(麗子) 晴代・郁子・すみ・遅足
⑦まず詫びてのち手を合はす墓参り(郁子) 
⑧台風地震宿命の島逃げられず(能登)狗子
⑨今日の日を握りしめ散る花芙蓉(晴代) 智恵・亜子・郁子・千香子・能登・佐保子・麗子・遅足
⑩敬老の日独居も良しと武者振ひ(静荷) 智恵・すみ
⑪彼連れて初顔合わせ秋暑し(すみ) 亜子・結宇・千香子
⑫秋青しはみ出る尾びれ上天丼(狗子) 能登
⑬地震暴る汚れし桶の水飲む牛(等) 

次回は10月17日(水)午後13時20分~愛知県芸文センター12階C会議室
題詠は「柘榴(ざくろ)」です。
遅足さんのご快癒をお祈り致します。
コメント
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