575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

息災や兄冷麦をすする音  和子

2020年07月27日 | Weblog
私がお世話になっていた栴檀のあすなろ句会。
7月の兼題がたまたま同じ「冷麦」でした。

江崎先生の許しを得て紹介します。

  しゅんしゅんの湯へ冷麦を解き放つ  春代

  冷麦を古希と傘寿が啜るかな  有子

  息災や兄冷麦をすする音  和子

和子さんが江崎先生です。
先生がよくおっしゃっていますが、俳句の基本は写生です。
しかし絵と違って言葉が表現の手段。
素晴らしい光景に出会っても、陳腐な言葉ではつまらない句しか出来ません。
言葉を用意せず、先入観を捨てて対象に向かいます。

      時々遠く

言葉が生まれてこなかったら?
慌てずに待ちましょう。言葉のほうからやってくるのを。(遅足)
コメント
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