亡くなった叔母の家は撤去されることになりました。ドイツ在住の従姉妹に送るのは家族のアルバム。開くと叔母の笑った写真が一枚。鎌倉に春の雨が降っています。
「つちかぜ」とは黄砂の意。中国やモンゴルの砂漠で発生した砂嵐が海を越えてやってきます。特に、近年は地球の砂漠化によりスーパー砂嵐が多発。中東諸国からの飛来も観測されているとの由。ちなみに「つちふる」の漢字表記は「霾」<ばい> 。古代中国では黄色に染まる大地は雨冠の下にいる狸の妖怪の仕業と考えたようです。黄砂が風にのると蒙古風、霾風、つちかぜ、となります。せっかくの春の花々を汚してしまう黄砂。しかし「土埃」でさえ風物詩としてしまうのが日本人の美意識かもしれません。