575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会「泳ぎ」発表です!

2021年07月21日 | Weblog

2021,7月「泳ぎ」

  1. 果ての海 人魚となりて 泳ぎをり (紅)殿 麗子 能登
  2. 荒梅雨を泳ぎ切ったる鼬(いたち)かな (遅足)麗子
  3. 突堤の夜どこまで泳ぐ水平線 (結宇)
  4. 茶葉泳ぐ 寺の茶碗は さめてをり (殿)等 紅 須美 泉 亜子
  5. 足ひれを一閃海女は夏の海 (等)須美 遅足 千香子
  6. 泳ぎっ子水滴ぽとと黒き肌 (竹葉)須美 佐保子 泉
  7. 今年こそ泳ぎわたるぞ向こう岸 (泉)晴代 佐保子
  8. 遠泳の付かず離れぬ二人かな (亜子)麗子 竹葉 晴代 遅足
  9. 遠泳を語る遠い眼波の音 (郁子)結宇 晴代 遅足 佐保子 千香子 能登
  10. 凪の海に抱かれ彼岸へ泳ぎ出ず (能登)結宇 竹葉
  11. 胎内を泳ぎし記憶水の中 (麗子)殿 紅 郁子 能登
  12. 米とぎて図解を横に平泳ぎ (千香子)殿 等 紅 郁子
  13. 競い合い抜手の後の浮身かな (晴代)泉 郁子 千香子 亜子
  14. 泳ぎたし十代になり長良川 (佐保子)等 竹葉 
  15. 背中の子泳ぎ疲れて重さ増す (須美)結宇 亜子

 

自由題

  1. ちぎり絵の 甘きひとひら ソーダ水 (紅)須美
  2. 叱られて一日(ひとひ)手探り黴の蔵 (結宇)遅足 佐保子 能登
  3. 蜘蛛の巣の ひそか光れり 橅の森  (殿)等 結宇 紅 泉
  4. 墓職人眉動かせて拭ふ汗 (等)結宇 遅足 佐保子
  5. 雨しきり萎えし梔子(くちなし)香残せり(竹葉)須美 泉 千香子
  6. たまゆらの命惜しみて髪洗ふ (亜子)等 麗子 竹葉 郁子
  7. 棚奥に効くか去年の蚊遣香 (郁子)結宇 紅 晴代
  8. 土臭き風連れ来る驟雨かな (能登)殿 麗子 竹葉 晴代 遅足 佐保子 泉 郁子 亜子
  9. あらつゆを待つや静かな蝶の朝 (遅足)殿 須美
  10. 噴水や盲導犬の大人しく (麗子)竹葉 晴代 千香子 亜子
  11. 飲みすぎだよ園児の注ぐビールかな (千香子)
  12. 農作業揺れるてぬぐい汗どこへ (泉)
  13. そそくさと出たり冷房強き店 (晴代)
  14. 羸痩(るいそう)の夫と生きをり梅雨末期 (佐保子)殿 麗子 紅 郁子 千香子 亜子 能登
  15. 昼寝覚め朝かな夜かここは何処 (須美)等 能登

 

いかがでしたか?「泳ぎ」は難しかったという声が多く聞かれました。

兼題トップ 郁子  自由題トップは9票の高得点で能登さんでした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする