575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふるさとの 蒼天をつく 百舌鳥のこゑ  紅

2021年12月03日 | Weblog

百舌鳥の高い声がすぐそこに聞こえてきそうなこの句にたくさんの票が集まりました。

 

早朝に近所のアンテナの上で鳴く鳥を百舌鳥かなーと双眼鏡で見ると、四十がらだったりすることが多いのですが、

この「蒼天を突く」鳥は百舌鳥でなくてはなりませんね。ネットで聞いた声はちょっとがっかりしましが:竹葉

ドラマ「青天を突く」を思い出しましたが、青い空にひときわ響く百舌鳥の声。自然あふれるふるさとの景色ですね:麗子

すーっと読めて、すーっと情景が浮かぶ。いい句だと思います:能登

季節感あふれる百舌鳥の高鳴きをアクティブに表現。上五のひらがな表記と下五の旧仮遣い。

草書体で墨書すると絵画のように美しくなります:殿

自然を詠んだ句。百舌鳥の声に焦点を合わせているところがよい。ちょっと厳しい忘れがたきふるさとの思い出:亜子

千香子さん、遅足さんもとっていらっしゃいます。

  

ところで今回初めて知ったのですが

「蒼天」は、春の空の意があり春の季語なのですね。

季節を忠実にとするなら、秋天、秋旻、旻天(びんてん)という言葉がありますが、主役は百舌鳥ですし・・

「青天を」とすると本当に大河ドラマになってしまいます。(もうすぐ終わってしまいます

この句の魅力は、ふるさとが見えることでしょうか。

それぞれが心のふるさとを思い浮かべることができます。

皆さまの思うふるさとはどのような景ですか 郁子

 

コメント (3)
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