575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

静かなるものに午後の黄石蕗の花 後藤比奈夫

2021年12月24日 | Weblog

今日はクリスマスイブ。

そこかしこ赤、緑、白、金などのカラフルなクリスマスカラーに溢れています。

石蕗はと言えば、黄色一択。今句会では、石蕗の「黄色」に焦点をあてた句が並びました。

 

黄を極め誰を待つかや石蕗の花  亜子

その黄色元気印や石蕗の花  竹葉

ゴッホばり南仏の黄色石蕗の花  能登

曇り空黄はゴッホの黄石蕗の花  結宇

石蕗の花と指さす君の黄のやさし  郁子

 

私(郁子)も、麗子さんとブラ散歩のときの思い出を詠ませていただき、

彼女の人柄とやさしい黄色をかぶらせ句にこめてみました。

面白いのは「ゴッホの黄」の句が偶然二句出たことです。

美術に関して門外漢の私でも、ゴッホの描く「ひまわり」の強烈な黄色なら頭に浮かびます。

そのゴッホが弟テオにあてた手紙の中で自分の作品によく登場する黄色について記しているのですが

あの黄色は、滞在した南仏アルルの太陽の光の色だというのです。それであの温かみのある色彩なのかと納得しました。

石蕗の花色と結びつける視点が面白いですね。

須美さんも「黄色の表現として、ゴッホばり南仏の黄色が素敵」とコメント。

お日さまの光を宿してほんわか黄色の石蕗の愛おしさが増しますね。

元気印の黄、明るい黄、希望の黄・・

そういえば、一番日の短くなる冬至にはいる柚子湯、あの柚子も黄色でした。

邪気をはらう色かもしれません。

オミクロン株などとまた新型コロナの脅威が増してきました。

どうぞ正しく恐れ、感染対策を万全にして楽しいクリスマスをお過ごしください。郁子

 

コメント
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