575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寝返れば背骨の軋む夜寒かな  亜子

2021年12月09日 | Weblog

「軋む」とは「なめらかにいかないで、きしきし音をたてること」。

「背骨が軋む」とはどんな感じでしょうか?御年85才になられた亜子さんの実感の句のように思います。どうしても背骨や筋肉の動きが鈍くなってきて若い頃のように寝返りが打てなくなって来ているのかも知れません。寒い季節はなおさらでしょう。でも、そんな誰にでも訪れる老いの現象を俳句にすると、ちょっと背中の重しもとれるかもしれませんね。

皆さんはどう感じられたでしょうか?

等さん:「背骨の軋む」とは、年寄りの”夜の寒さ“を上手く表現したものですね。

結宇さん:これもほぼ同世代の背景ですね。 節々固くなり、また寝付きも悪くなり、こんな経験は幾度もあります。余計に策さを感じる夜寒ですね。

泉さん:昔の家で隙間風が吹いてくる感じがする。

須美さん:厳しい寒さが伝わってくる。背中の軋むが効いている。

          ★★★

先日我が家に93才の父が久しぶりに泊まりに来ました。足腰の衰えに驚き、トイレから立ち上がるのも苦労していました。以前、布団の中で伸びをして背中を痛めたことも。。。若い頃は暑がりだった父も電気毛布が欠かせなくなっています。きっと背骨も軋んでいることでしょう。

どうぞ、皆さん温かくしてお過ごしくださいね。麗子

コメント
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